2026年2月にポートメッセなごやで開催されるソフトウェア&アプリ開発展は、ソフトウェア・アプリ開発に関する国内最大級のB2B展示会です。本記事では、スタートアップ企業、SIer、大手ソフトウェアベンダーなど出展を検討する企業向けに、展示会の開催概要、出展メリット、来場者属性、出展すべき企業のタイプ、効果的なブース装飾、集客・運営のポイント、会期までの準備スケジュールを詳しく解説します。展示会を成功させるための具体的な戦略やポイントを網羅していますので、初めて出展する方も経験豊富な方もぜひ参考にしてください。記事の最後では、B2B企業の展示会支援に強みを持つ弊社W CREATIVEの無料提案サービスもご紹介します。
目次
開催概要
展示会名称:ソフトウェア&アプリ開発展(第6回 名古屋展)
会期:2026年2月25日(水)~27日(金)
会場:ポートメッセなごや
ソフトウェア&アプリ開発展(名古屋展)は、ソフトウェアやアプリの開発・保守・運用・テストのための製品・サービスが一堂に出展する専門展示会です。主催はRX Japan株式会社(Japan IT Week事務局)で、東京・大阪・名古屋・幕張の各地で年4回開催される大型IT展示会シリーズの一つとして実施されます。今回の名古屋展では、情報セキュリティEXPO、組込み・エッジ・IoT開発EXPO、データセンターEXPOなど他のIT専門展も同時開催され、幅広い分野の業界関係者が来場します。前回2025年名古屋展の来場者数は約1.2万人にのぼっており、本展示会は中部地域におけるソフトウェア・ITソリューションビジネスの一大プラットフォームとなっています。
この展示会に出展するメリット:
- 多数の見込み顧客と直接商談できる:ソフトウェア&アプリ開発展には毎回数多くの企業関係者が来場します。特に同時開催の関連展示会からも幅広い業種の来場者が集まるため、ブースでは短期間で多数の見込み顧客と出会い、直接商談する機会が得られます。自社製品・サービスに興味を持つ潜在顧客に対して、その場でデモや提案を行い、有望なリードを効率的に獲得できます。
- 質の高いリード(意思決定者)との出会い:主催者によれば、来場者の約6割が課長職以上の役職者で、約7割が具体的な課題を抱えて情報収集に来場しているとのデータがあります。つまり、本展示会には導入検討の意思を持った質の高いリードが数多く訪れます。自社ブースで対面するのはプロジェクトの決裁権を持つキーパーソンが多く、その場で具体的な導入相談や見積もり依頼に繋がるケースも少なくありません。
- 認知度向上とブランディング:国内最大級の専門展に出展することで、業界内での自社の存在感を高めることができます。多数の来場者に社名やソリューションを知ってもらう機会となり、直接商談に至らなくとも、「あの展示会に出ていた会社」として記憶に残ります。継続的に出展することで業界内での信頼感やブランドイメージ向上にも繋がります。
- 新規ビジネス機会・パートナー発掘:展示会は顧客獲得だけでなく、協業パートナー探しの場としても有用です。会場には様々なサービス提供企業や技術ベンダーが集まるため、他の出展社との交流から新たなビジネス提携や協業のチャンスが生まれることもあります。また、自社が想定していなかった異業種の来場者から引き合いを受け、新市場への展開が開ける可能性もあります。
- 市場動向の把握とフィードバック:多数の競合他社や関連ソリューション企業が出展するため、一度に市場全体の動向を把握できます。他社ブースの展示内容や来場者の関心事を観察することで、業界の最新トレンドや顧客ニーズを知る貴重な機会となります。さらに、自社ブースに訪れた方から率直な意見や要望を直接ヒアリングすることで、自社サービスの改善や新商品のヒントを得ることもできます。
- 全国・年間を通じたマーケティング展開:ソフトウェア&アプリ開発展は春(東京)、秋(幕張)など年複数回開催されており、名古屋展への出展をきっかけに他地域の開催にも展開することで、全国規模で継続的にリード獲得を行うことが可能です。各地域の展示会でそれぞれ地元企業にアプローチできるため、出展効果を一年中途切れなく波及させる戦略も取れます。
予想される来場者属性
本展示会は完全にB2B向けのイベントであり、来場者はビジネス上の目的を持つ業界関係者に限定されています。一般消費者の入場はなく、自社の課題解決や新規導入検討のために来場する真剣なビジネスパーソンが中心です。
来場者の職種・役職としては、企業や官公庁・団体のITエンジニア(ソフトウェア開発者、インフラエンジニアなど)をはじめ、プロジェクトマネージャー/PMO、Webデザイナー、情報システム部門の管理職、経営者・経営企画担当、新規事業責任者など、多岐にわたります。現場の技術者層から経営層まで、開発に関わるあらゆる立場のプロフェッショナルが集まる点が特徴です。
来場者の所属業種も幅広く、製造業(自動車メーカー、機械・電機メーカーなど)やエネルギー、情報通信、金融、官公庁、サービス業など多岐にわたります。中部地域で開催されることもあり、特に製造業を中心とした大企業の情報システム部門からの来場が目立つ一方、ITサービス企業やスタートアップの経営者も最新技術を求めて訪れます。このように、多様な業界・職種の意思決定者層と直接コンタクトできる場となっています。
どのような企業が出展すべきか:
ソフトウェア&アプリ開発展は、その名の通りソフトウェアやアプリ開発に関わる製品・サービスを提供する企業であれば幅広く出展検討の価値があります。特に、次のような企業にとって本展示会への出展効果は大きいでしょう。
- 新技術を持つスタートアップ:革新的な開発ツールやプラットフォーム、AIを活用した開発支援サービスなどを提供するスタートアップ企業にとって、大手企業の意思決定者に直接アプローチできる場として最適です。展示会で実際にデモを見せることで、自社の技術力を効果的にアピールでき、資金調達や事業提携につながるケースも期待できます。また、来場者や他社からのフィードバックを得てサービス改良のヒントを得る機会にもなります。
- SIer・受託開発/アウトソーシング企業:システムインテグレーターや受託開発、オフショア開発サービスを提供する企業にとって、本展示会は新規顧客を効率よく開拓するチャンスです。製造業や金融業などITパートナーを必要としている事業会社の担当者が多数訪れるため、自社の開発実績や得意分野を紹介し、新たな案件獲得につなげることができます。会期中に具体的な相談や見積もり依頼を受け、その後の商談に発展するケースも多いでしょう。
- ソフトウェア製品・ツールのベンダー:自社開発のソフトウェア製品(開発支援ツール、テスト自動化ツール、プロジェクト管理ソフト、ノーコード/ローコードプラットフォーム等)を持つ企業は、自社製品を広く訴求する好機です。展示ブースで製品の強みを実演しながら説明することで、多数の見込みユーザーに直接アプローチできます。既存顧客へのアップセルだけでなく、新分野への進出や市場シェア拡大にもつながります。また、競合他社との差別化ポイントを現場でPRすることで、ブランド認知度の向上にも寄与します。
- その他開発支援ソリューション企業:上記に限らず、アジャイル開発支援、UI/UXデザインサービス、ソフトウェアテスト・品質保証、システム間連携・データ統合ツール、翻訳・ローカライズサービスなど、ソフトウェア開発プロセスを支援するあらゆる企業にとって有益な場です。自社サービスが「開発現場の効率化」や「DX推進」に貢献するものであれば、本展示会の来場者ニーズに合致しており、高い関心を引き出せるでしょう。
成功するブース装飾
来場者の足を止めてもらうには、ブースの装飾・デザインにも工夫が必要です。以下に、集客効果を高めるブース装飾のポイントを紹介します。
- 遠くからでも目を引くデザイン:会場内で自社ブースに気づいてもらうためには、遠目にも目立つ装飾が重要です。社名ロゴやメインメッセージは高い位置に大型看板として掲示し、ブースの上部には遠方から見えるバナーやタペストリーを設置しましょう。カラーも周囲のブースと差別化できるコーポレートカラーを大胆に使い、照明も明るくすることで、来場者の視線を惹きつけます。例えば、会場入り口から一直線に見える位置に自社ロゴの掲げられたタワーを建てれば、遠方からでも存在感を発揮できます。
- メッセージを端的に伝える装飾:ブース装飾に盛り込むメッセージやコピーはシンプルかつ明快にしましょう。来場者は数秒で「立ち寄るか通り過ぎるか」を判断するため、一目で自社が何を提供しているか理解できる言葉やビジュアルが必要です。壁面やパネルに長い説明文を貼るのは避け、製品のキーワードや魅力を大きく掲示します(例:「開発期間を50%短縮するプラットフォーム」など)。訴求ポイントを絞り、専門用語ばかりでなくターゲットが共感できる言葉を使うことで、興味を持った来場者を引き込みやすくなります。
- 大型モニター・動画の活用:動きのある映像は人の目を引きやすく、ブース前に足を止めさせる効果があります。大型のLEDモニターやディスプレイをブースの正面に配置し、自社製品のデモ動画や導入事例動画をループ再生することで、通りがかった来場者の興味を誘えます。映像にはキャッチコピーや製品のビフォーアフターがひと目で分かるような視覚的な工夫を盛り込みましょう。例えば、ソフトの操作画面を実際に動かして見せたり、利用メリットをアニメーションで示すことで、「ちょっと見てみよう」と感じさせるきっかけになります。音声を流す場合は周囲への配慮も必要ですが、字幕を付けて音がなくても内容が伝わる動画にすると効果的です。
- 開放的で入りやすいレイアウト:ブースのレイアウトは、来場者が「ちょっと入ってみよう」と思える開放感を意識します。ブース正面を塞ぐような高い壁やカウンターは避け、入口を広く確保して中の様子が見えるようにします。パンフレット台や受付カウンターはブースの奥ではなく手前に配置して、スタッフから声をかけやすい動線を作りましょう。ブース内は通路が狭くならないようシンプルにレイアウトし、複数人が同時に立ち寄っても滞留しにくいスペース設計にします。開放的な雰囲気は心理的ハードルを下げ、気軽に足を踏み入れやすくなります。
- 明確な導線設計:来場者がブースに入ってから興味を持ち、商談に至るまでの流れを意識して配置を考えます。例えば、入口近くにデモ展示や目玉製品の実物を置いて立ち止まってもらい、興味を持ったら奥のスペースで詳しい説明や相談ができるよう、段階的な導線を作ります。人の流れが滞留しないよう、立ち止まる位置と通過する通路を分けて設計することも大切です。ブース内のどこにいてもスタッフの目が行き届き、声かけしやすい配置にすることで、取りこぼしなく来場者とコンタクトできます。
- 自社ブランドの世界観を表現:ブース全体のデザインに統一感を持たせ、自社のブランドイメージやコンセプトを伝えましょう。社名やロゴカラーを基調にした配色、統一感のあるフォントやビジュアル素材を用いることで、ブースを一目見ただけで「あの会社だ」と認識してもらいやすくなります。例えば、製品コンセプトが「シンプルさ」なら白やシルバーを基調にミニマルな装飾にする、先進技術を強調したいなら近未来的なデザイン要素を取り入れる、といった工夫で企業の世界観を表現します。ブース装飾と製品パンフレットやスタッフの制服などもデザインを揃えることで、プロフェッショナルな印象を与えられます。
- 実演デモや体験コンテンツ:ブース内に来場者が直接触れたり体験できるデモコンテンツを用意すると、高い集客効果が期待できます。例えば、ソフトウェアのライブデモをその場で操作してもらえるコーナーや、簡単なプログラミングチャレンジ、VRゴーグルを用いたシミュレーション体験など、参加型の仕掛けを用意します。実際に試してもらうことで理解が深まり、印象にも残りやすくなります。体験して興味を持った来場者とはその場で双方向のコミュニケーションが生まれ、商談への発展率も高まります。
- スペースに応じた商談エリア:ブースの規模に合わせて、じっくり話せるスペースも確保できるとベターです。小間が小さい場合でもブース奥に簡易的なテーブルと椅子を置いてミニ商談コーナーを設けたり、カタログをゆっくり読めるスペースを用意すると、関心を持った来場者が腰を落ち着けて話を聞くことができます。周囲の雑音を抑える工夫(パーテーションや防音パネル設置など)ができればベストですが、難しい場合は簡易的でも構いません。「ゆっくり相談できる場」があることで、せっかく掴んだ有望客を逃さずフォローできます。
- 先進技術や独自演出の導入:他社ブースと差別化を図るために、AR(拡張現実)やプロジェクションマッピング、インタラクティブなタッチパネル展示など、先進的で目を引く演出を取り入れるのも効果的です。例えば、スマホやタブレットをかざすと製品の3Dモデルが浮かび上がるARデモや、その場で簡単な診断ができるタブレットアンケートなど、来場者が「おっ?」と興味を惹かれる仕掛けを用意します。ただし、演出はあくまでも手段であり、伝えたい製品価値が埋もれないよう主旨との一貫性を保つことが重要です。派手さとわかりやすさのバランスを取り、テクノロジーを効果的に使った演出で注目度を高めましょう。
集客・運営のポイント
優れたブース装飾を整えたら、当日の集客・運営にも戦略が必要です。次に、展示会本番で来場者を効果的に集め、スムーズに運営するためのポイントを解説します。
- 事前の告知・集客活動:展示会で成果を上げるには、会期前から集客を仕掛けておくことが重要です。出展が決まったら早めにプレスリリースや自社ウェブサイト、SNSで告知し、既存顧客や見込み客にメールニュース等で「○月開催の○○展に出展します」と案内しましょう。公式サイトの出展社一覧ページに製品情報を登録できる場合は魅力的な紹介文を載せ、来場予約者を募るのも有効です。また、招待状や無料招待券が主催者から提供される場合は、取引先やターゲット顧客に積極的に配布し、ブース訪問を呼びかけます。事前集客を徹底することで、当日のブース来訪者数を大きく伸ばすことができます。
- 積極的な声かけと呼び込み:ブースに人を呼び込むには、スタッフによる積極的なアプローチが欠かせません。単にブース内で待っているだけでは多くの来場者を見逃してしまいます。通路を歩く来場者に笑顔で挨拶し、「◯◯のお悩みありませんか?」、「最新の◯◯ソリューションをご覧になりませんか?」など、一言で興味を引く声かけフレーズを用意して積極的に話しかけましょう。呼び込みの際は押し売り感を出さず、興味を持ちそうなターゲットに絞って声をかけるのがポイントです。また、ブース内が混雑している場合でも、素通りしそうな方にはカタログを手渡ししながら簡単に特徴を伝えるなど、「立ち寄っても損はない」と思ってもらえるきっかけを作ります。
- 魅力的なデモ・プレゼンテーション:来場者の足を止めるには、製品デモやミニプレゼンも効果的です。一定時間ごとにミニセミナー形式のプレゼンテーションを行う場合は、その開始時刻をボードに掲示したり、直前にスタッフが呼び込みを行ったりして集客につなげます。デモは単に機能説明をするだけでなく、来場者の課題を代弁するようなシナリオを示し、自社製品でそれがどう解決できるかを実演しましょう。例えば、「開発工数が足りない…その課題、◯◯で解決できます!」といった問いかけからデモを始めると、通りすがりの人も耳を傾けやすくなります。プレゼンに参加した方にはその後詳しく個別説明する時間を設け、興味度合いに応じて段階的に商談へとつなげます。
- ノベルティ・配布物の活用:展示会ではノベルティ(記念品)配布も効果的な集客策です。ブース前でオリジナルグッズやお菓子、実用小物などを配ることで、気軽に立ち寄ってもらうきっかけを作れます。ただし、配るだけで終わらず「ぜひ詳しい説明を中で聞いていってください」など一言添えてブース内に誘導しましょう。ノベルティはできれば自社製品やサービスに関連したもの(例:USBメモリ、スクリーン清掃クロス等)にすると印象に残りやすくなります。また、パンフレットや製品資料も手に取ってもらいやすいよう見やすく並べ、スタッフから積極的に渡すようにします。配布物をきっかけに会話を始め、相手のニーズを聞き出すことが大切です。
- スタッフの役割分担とトレーニング:ブースに立つスタッフ全員が、自社サービスの特徴やデモの内容を十分に理解し、共通のメッセージを伝えられるよう事前にトレーニングしておきます。専門知識が必要な詳しい質問に答える担当、デモ操作に集中する担当、積極的に声をかける担当など、スタッフ間で役割を決めておくとスムーズです。名刺交換や来場者情報の記録係も決め、後述するフォローアップに備えて誰と何を話したか漏れなくメモを取るよう徹底します。展示会場では想定外の質問が出ることも多いですが、チーム内ですぐ相談し合える体制を作り、ブース全体で一丸となって対応しましょう。また、長時間の対応でスタッフも疲弊しがちなので、交代で休憩を取りリフレッシュしつつ常に明るい笑顔で対応できるよう配慮します。
- 来場者情報の収集と管理:短い対話でも、有望な見込み客であれば必ず連絡先や興味内容を記録しておきます。名刺交換をしたら、裏面に会話内容や関心を持ったポイントをメモしておくと後日のフォローに役立ちます。最近ではQRコード付き名札をスマホアプリで読み取ってデータ化できる展示会もあるため、ツールが提供されている場合は活用しましょう。記録したリード情報は、その日のうちにチーム内で共有し、優先度の高い見込み客には早速お礼メールを送る準備を始めます。展示会期間中に蓄積した名刺やリストは宝の山なので、紛失や混同のないよう慎重に管理します。
- 臨機応変な運営とPDCA:展示会は生き物です。初日の反応を見て、翌日はキャッチコピーの言い回しを変えたり、反響の大きかったデモに時間を多く割くなど、柔軟に運営方法を調整しましょう。日々終了後にスタッフ間で集まって「どの呼び込み文句に反応が良かったか」「どの層が多くブースに来たか」など情報共有し、改善策を話し合うことで、残りの会期でより効率的な集客が可能になります。また、想定以上に反響があった場合に備え、配布資料やノベルティの追加、急遽デモ端末を増やす準備など、可能な範囲での対応策も考えておきます。柔軟な姿勢でPDCAを回す運営力が、展示会成功の鍵を握ります。
- 会期後の迅速なフォロー:展示会は出展して終わりではなく、獲得したリードを商談や契約に結びつけて初めて成功と言えます。会期終了後はできるだけ早く来場者へのフォローメールや電話を行い、ブース来訪へのお礼と追加資料の提供、次回アクションの提案などを実施しましょう。展示会直後は来場者も複数のブースを回って情報が混同しがちですので、「○○のソリューションについてご相談頂いた△△株式会社のW CREATIVEです」というように自社と会話内容を思い出してもらえるよう工夫します。迅速かつ丁寧なフォローアップにより、展示会で芽生えた縁を確かな商談機会へと発展させることができます。
会期までのスケジュール
最後に、展示会出展の準備を効率的に進めるためのスケジュール例を示します。出展を決めたら早め早めに準備を開始し、直前に慌てることのないよう計画的に進めましょう。
- ~6ヶ月前:出展計画の社内承認とブース申し込み
展示会への出展が決まったら、社内で予算と出展目的を明確に設定します。主催者への出展申し込み手続きを行い、小間のサイズや位置の希望を提出します(人気の展示会では締切前でも満小間になる場合があるため早めの申し込みが安心です)。出展の狙いやKPI(名刺獲得枚数や商談件数など)もこの時点で定め、全体計画の指針とします。 - 3~4ヶ月前:ブース企画と集客計画の策定
出展テーマや展示内容を具体化します。どの製品・サービスをメインに据えるか、デモは何を行うか、キャッチコピーはどうするか等を決め、ブースのコンセプトを固めます。同時にブースデザインの検討も開始し、自社で作り込む場合はレイアウト図面を起こし、施工業者に依頼する場合は要件をまとめて発注します。また、招待状送付やプレスリリース等の事前集客計画もこの時期に立案します。出展者説明会(主催者による事前打ち合わせ)が開催されることもあるので、開催される場合は必ず参加し最新情報を入手します。 - 1~2ヶ月前:詳細準備(ツール制作・スタッフ選定)
展示会まで残りわずかになったら、具体的な準備に取り掛かります。ブース装飾に必要なパネルや看板のデザインを作成し、印刷手配します。配布するパンフレットやノベルティもこの時期までに発注し、納期に遅れが出ないよう確認します。出展スタッフのメンバーを確定し、役割分担やトレーニング計画を立てます。合わせて、主催者公式サイトの出展社ページに掲載する紹介文や製品情報の提出、公式ガイドブックへの出稿原稿締切など、各種事務手続きを漏れなく対応します。招待状の送付やメール案内は遅くともこの時期までに実施し、来場予約を促進しておきます。 - 2~3週間前:最終確認とリハーサル
展示会が目前に迫ったら、用意した物品や手配内容の最終確認を行います。レンタル手配した機材(モニターやWi-Fi等)の手配漏れがないか、ブース施工の搬入出スケジュールを再確認し、当日の導線をシミュレーションします。必要に応じてブース内でのプレゼンテーションやデモのリハーサルを社内で行い、説明の流れや時間配分をチェックします。想定される質問へのQ&A集をスタッフ間で共有し、急なトラブル(機材不調等)への対応策も確認します。また、名刺や記録用メモ、筆記用具など当日必要な小物類の準備もこの時期に揃えておきます。 - 直前(~1週間前):搬入とブース設営準備
会期の直前になったら、荷物の発送と会場への搬入準備を行います。展示製品やデモ機、配布物、装飾品などを梱包し、搬入日程に合わせて発送します。貴重品や最終調整が必要な機材は当日持ち込みとし、誰が何を持参するかを決めて共有しておきます。会場での設営日は、安全靴や軍手など作業に適した服装で臨み、施工業者との打ち合わせ内容が図面通りか確認しながらブースを作り上げます。電源やネット接続などのインフラ周りも、このタイミングで最終確認します。ブース設営が完了したら、ディスプレイの映像が正しく再生されるか、マイクやスピーカーが動作するかなど、デモの最終チェックを行います。 - 会期当日:円滑な運営とフォロー準備
いよいよ展示会当日です。開場時間の少なくとも1時間前には全スタッフがブースに集合し、最終ミーティングで当日の目標や役割を再確認します。配布物やノベルティを所定の位置に並べ、デモ機や映像を起動してスタンバイ完了です。開場後は前述のポイントを実践しながら来場者対応に全力を尽くします。名刺交換や商談記録は逐次チーム内で共有し、フォローが必要なリードは優先度をつけて整理します。閉場後、当日集まったリード情報をまとめ、翌日以降のフォロー連絡の準備を開始します(メール草稿作成など)。最終日には荷物の梱包・発送手続きも忘れずに行い、全工程を安全に完了させましょう。
まとめ
ソフトウェア&アプリ開発展への出展は、新たなビジネスチャンスを創出し、自社の成長につながる絶好の機会です。その機会を最大限に生かすためには、事前の準備から当日の運営、そして終了後のフォローアップまで、一連のプロセスを戦略的に計画・実行することが重要となります。本記事で取り上げた開催概要の把握、出展メリットの理解、来場者に合わせた訴求ポイントの整理、魅力あるブース作り、積極的な集客対応、そして入念な準備スケジュールの策定まで、これらを着実に実践すれば、展示会出展の成功率は格段に高まるでしょう。
初めての出展で何から手を付けてよいか分からないという企業でも、本記事のガイドラインに沿って準備を進めれば、大きなトラブルなく当日を迎えられるはずです。限られた準備期間であっても、ポイントを押さえた計画・運営によって十分な成果を上げることが可能です。ぜひ早め早めの計画立案とチーム内の連携を心がけ、ソフトウェア&アプリ開発展での出展効果を最大化してください。
弊社の特徴と無料提案内容:
W CREATIVE株式会社は、製造業・エネルギー・情報通信・官公庁などB2B企業に特化した展示会コンサルティング会社です。特に動画マーケティングと大型LEDモニター、導線設計を活用した集客施策の提案に強みを持ち、これまで年間500件以上の展示会ブース支援実績を通じて培ったノウハウで、出展企業様の成果最大化をお手伝いしています。
単なるブース施工に留まらず、展示会出展の企画段階から当日の運営、さらには終了後のフォローアップまで、コンサルティングを通じてブース企画・運営の全体をトータルサポートできる点が弊社の特徴です。「集客できるブース」をテーマに、来場者の行動心理を踏まえた動線設計や映像コンテンツの活用、効果的なスタッフ配置計画に至るまで、あらゆる観点から最適な展示会戦略を立案いたします。
現在、W CREATIVEでは無料の出展戦略・ブース設計・動画提案サービスを提供しております。初回のお打ち合わせにてお客様の出展目的や課題をヒアリングし、それに基づく最適なブースプランをご提案いたします。無料提案には以下の内容が含まれます。
- ブースデザインのパース提案・作成(3Dイメージ図で完成イメージを可視化)
- ブース内の動線設計(来場者が立ち寄りやすく回遊しやすいレイアウト計画)
- 大型LEDモニターを活用した集客施策(効果的な映像演出やプレゼンテーション方法の提案)
- 展示会向け動画コンテンツの企画・制作提案(製品デモ動画やブース投影用映像の構成案)
- 当日の運営計画(スタッフの配置・声かけフロー・商談プロセス設計)
- 会期後のフォローアップ施策(獲得リードへの追跡アプローチ計画や資料提供方法)
これらすべてを、費用無料でご提供いたします。弊社は「クライアントの課題解決」を第一に掲げており、豊富な展示会支援の経験から低コスト高品質なサービスを実現しています。実際に「集客に苦戦していたが、W CREATIVEのサポートでリード数が飛躍的に増えた」「動画を活用したブース演出で大手企業から注目を集めた」といった好評の声も多数いただいております。ソフトウェア&アプリ開発展への出展をお考えの企業様は、ぜひ一度W CREATIVEにご相談ください。貴社の目的達成に向けて、最適な展示会戦略とクリエイティブ施策をご提案させていただきます。無料提案を活用し、貴社ブースを大盛況に導くお手伝いができれば幸いです。
このサイトは、B2Bに特化した動画マーケティングと展示会ブースのコンサルティングのW CREATIVE(ダブルクリエイティブ)株式会社が運営しています。