- 本記事では、「カーエレクトロニクス技術展」の概要、出展するメリット、想定来場者層、効果的なブース装飾や集客のポイント、開催日までの準備スケジュールなど、出展を成功させるために知っておきたい情報を総合的に解説します。
- 自動車メーカーや電子部品メーカーの技術責任者など、ハイレベルな業界関係者が多数来場するため、出展企業にとって新規顧客との出会いや業界内での認知向上の絶好の機会となります。
- 展示会当日で最大の成果を上げるには、来場者の目を引くブースデザインや効果的な集客方法、そして入念な事前準備が欠かせません。本記事では、それらのポイントを具体的にご紹介します。
- さらに、展示会サポートのプロフェッショナルであるW CREATIVEの強みについても触れ、ブースデザイン提案や動画コンテンツ制作、会期後フォロー施策など、無料で提供している出展支援サービスをご紹介します。
目次
開催概要
カーエレクトロニクス技術展(カーエレJAPAN)は、自動車の電子化技術に関する世界最大級の専門展示会です。毎年東京ビッグサイトで開催され、自動車部品・電子部品・ソフトウェア・テスト技術など幅広い分野の最新技術が一堂に出展されます。他の自動車技術系展示会(EV・HV・FCV技術展や自動運転EXPOなど)も同時開催され、会場全体で8万人以上の来場者を集める一大イベントとなっています。
- 展示会名称:第18回 国際カーエレクトロニクス技術展(カーエレJAPAN)
- 会期:2026年1月21日(水)~ 23日(金) 10:00~17:00
- 会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)
- 開催規模(2025年実績):出展社数 約1,600社、来場者数 約85,000名(同時開催展含む)
この展示会に出展するメリット
- 多数のターゲット来場者と出会える:2025年の東京展では85,000名以上が来場しており、その多くが自動車メーカー・部品メーカーの技術担当者です。自社ブースで製品・技術を直接紹介し、新たな見込み顧客との名刺交換や商談に繋げる絶好の場となります。
- 効率的なPRが可能:技術テーマごとに展示エリアが分かれているため、自社のターゲットに合った来場者がブースに訪れやすく、効率良く自社製品・サービスをPRできます。また、同時開催の関連展示会からの来場も見込め、幅広い層にリーチできます。
- リード獲得から商談までスムーズ:展示会では興味を持った来場者のリード(連絡先)をその場で獲得でき、その場で商品説明やデモを行い、具体的な商談に発展させることが可能です。会期中に多くの見込み客と直接対話できることで、通常の営業活動では得られない効率で商談機会を創出できます。
- 業界内での認知度向上:本分野最大級の展示会に出展することで、業界内での存在感や信頼感を高められます。主要メーカーやメディアにもアピールでき、自社の技術力や製品のブランディング向上に繋がります。
- 業界動向の把握:展示会場には競合他社や関連業界の最新技術が集まるため、市場のトレンドやニーズを肌で感じることができます。他社ブースの展示内容や来場者の反応を観察することで、今後の自社製品開発やマーケティング戦略にも役立つ示唆を得られるでしょう。
予想される来場者属性
- 自動車メーカー(完成車メーカー):国内外の自動車メーカーの研究開発・設計部門のエンジニアやマネージャーが多数来場します。EVや自動運転など最先端技術の情報収集やパートナー探索を目的に訪れ、自社の車両開発に活かせる新技術を求めています。
- 自動車部品・電子部品サプライヤー:Tier1と呼ばれる主要自動車部品メーカーや、車載向け半導体・電子部品メーカーの技術者・購買担当者も来場します。自社製品に組み込む新たな部品や技術ソリューションの情報収集・商談が目的です。
- モビリティサービス・関連企業:MaaS(Mobility as a Service)事業者や通信・ソフトウェア系企業など、自動車の電子化・コネクティッド化に関わる新興企業・異業種プレイヤーも訪れます。自動車業界との協業や最新技術動向を探るために来場します。
- 研究機関・メディア:自動車技術に関わる大学・研究機関の研究者や、業界専門メディアの記者も来場し、最新技術の調査や取材を行います。※一般ユーザーの入場はできないため、来場者は基本的に業界関係者のみです。
どのような企業が出展すべきか
- 車載電子機器・部品メーカー:自社の半導体、電子部品、センサー、車載電装品などを自動車メーカーやTier1に売り込みたい企業。カーエレクトロニクス技術展はまさにこれら車載向け電子技術の専門展示会であり、最適な出展先です。
- ソフトウェア・ツール開発企業:ADAS(先進運転支援)や車載OS、制御ソフト、開発ツール、テスト/解析ソリューションなどを提供する企業。自動車のソフトウェア開発担当者が多数来場するため、自社ソフトの有用性を直接訴求できます。
- EV/電動化関連企業:電気自動車や燃料電池車向けのバッテリー、モーター、インバーター、充電技術などを持つ企業。自動車メーカーの電動化プロジェクト担当者にアピールする好機となります。※電動化技術展と同時開催。
- 軽量化素材・加工技術企業:CFRP(炭素繊維強化プラスチック)やアルミ、樹脂など軽量素材、またプレス・鍛造・3Dプリント等の加工技術を持つ企業。軽量化ニーズの高い自動車メーカーに、自社技術を提案する絶好の場です。
- 自動運転・センサ技術企業:LiDARやカメラセンサ、AIアルゴリズム、地図データなど自動運転/ADASに関わる技術を持つ企業。自動運転EXPOと連動して、関連部署の来場者に効率よくPRできます。
- 新規参入・スタートアップ企業:自動車業界向けにこれから参入・事業拡大を目指す技術系ベンチャー企業。大手企業のキーマンに直接売り込み、自社技術の認知度向上やパートナー獲得につなげるチャンスになります。
成功するブース装飾
- 遠くからでも目立つブース:会場内でまず目に留まるよう、高い位置に社名看板や大型バナーを掲示し、コーポレートカラーを配した装飾で一貫性を持たせます。照明も活用して主力製品やキーワードを効果的に強調しましょう。
- 訴求メッセージを明確に:ブース正面に一目で内容が伝わるキャッチコピーやパネルを配置します。専門的な技術展示でも、どんな課題を解決できるのかが来場者にすぐ伝わるようなキーメッセージを掲げることが重要です。詳細な仕様はパンフレット等で補足するくらいに情報を絞り、まずは来場者の興味を引くことを優先しましょう。
- オープンで入りやすい設計:ブースの入口を広く取り、来場者が気軽に立ち寄れる開放的なレイアウトにします。テーブルや展示台の配置は奥へ誘導する導線を意識し、立ち止まりやすいスペースを確保します。ブース内が窮屈に見えないよう、適度な空間を保つこともポイントです。
- 製品・技術を体感できる展示:単にパンフレットを並べるだけでなく、デモ機や実物サンプルを用意して来場者が実際に触れたり体験できる工夫をしましょう。動画モニターで製品の動作や導入事例を映すのも効果的です。五感に訴える展示は来場者の関心を引きつけ、記憶にも残りやすくなります。
- ブランドイメージと統一感:ブース全体の色使いや装飾、小物に至るまで自社ブランドの世界観を統一します。ロゴや製品写真の見せ方にも工夫を凝らし、「○○と言えば御社」と印象付けられるデザインを目指しましょう。他社ブースとの差別化も意識し、独自性ある装飾で来場者の興味を惹きます。
集客・運営のポイント
- 事前の告知・集客:出展が決まったら、ターゲット顧客に向けた事前告知を徹底しましょう。自社のホームページやメールニュースで展示会出展とブース番号を案内するほか、営業担当から取引先へ招待状を送る、SNSで新製品展示の予告をするなど、来場を促す工夫が必要です。展示会公式サイトの出展社ページも活用し、来場者が事前に興味を持てる情報を掲載しておきます。
- 積極的な声かけと対応:会期中はブース前でスタッフが笑顔で積極的に来場者に声をかけ、興味を持った方を逃さない姿勢が重要です。パンフレットを手渡すだけではなく、立ち止まった方には簡潔な質問(「〇〇についてお探しですか?」など)でニーズを引き出し、適切な説明担当者につなぎます。スタッフ全員で役割分担と来場者対応の基本を事前に共有しておきましょう。
- デモやプレゼンテーションの実施:ブース内で定期的にデモンストレーションやミニプレゼンを行うことで、人だかりが生まれ集客効果が高まります。大型ディスプレイに製品紹介動画を流したり、決まった時間に新技術のライブデモを行うと、「何か始まる」と感じた来場者が自然と集まってきます。デモのタイムスケジュールを掲示しておけば、興味を持った人が時間に合わせて再訪してくれることも期待できます。
- 名刺・リード情報の確実な回収:ブースに訪れた有望な来場者とは必ず名刺交換を行いましょう。名刺をもらえない場合は、QRコードを提示してその場で簡単な問い合わせフォームに入力してもらうなど、リード情報を確実に収集する仕組みを用意します。得られた名刺やリストはその日のうちにメモと紐付けて管理し、後日のフォローに備えます。
- スムーズなブース運営:展示会期間中はスタッフのシフトを組み、常に十分な人数で対応できるようにします。ブース内は常に整理整頓し、パンフレットやノベルティの補充も切らさないよう気を配ります。人気時間帯(昼前後など)の混雑に備え、応対待ちの来場者にも目配りしてストレスを与えない工夫も必要です。また技術的な詳細説明が必要な場合にすぐ専門スタッフを呼べるよう、社内外の連携体制を整えておきましょう。
会期までのスケジュール
- 6か月以上前:出展計画スタート。社内で出展の目的と目標(例:「新規リード○件獲得」など)を定め、経営層の合意を得ます。展示会主催者への出展申込み手続きを行い、出展位置やブースサイズの希望を提出します。また、この段階で予算枠を確保し、出展準備のプロジェクトチームを結成しておきます。
- 3~4か月前:ブースの基本レイアウトとデザイン検討を開始。社内で展示コンセプトや出展製品・サービスを決定し、装飾施工会社やデザイン会社の選定・発注を行います。同時に、配布パンフレットやノベルティの企画制作に着手し、必要に応じて展示デモ機や動画コンテンツの制作も開始します。
- 2か月前:集客施策の準備。自社サイトやメールでの告知文を作成し、取引先への案内送付を開始します。展示会公式の出展社ページへ掲載する製品情報やプレスリリースの作成もこの時期までに済ませます。ブースデザインは詳細図面を確定し、社内で展示物の製作・調達状況をチェックします。また、この時期に主催者による出展者説明会(出展手続きや当日の注意事項の説明)が開催される場合は、忘れずに参加して最新情報を入手します。
- 1か月前:最終調整の段階。ブース施工の具体的な作業計画や現場での電源・通信等の手配を完了します。ブースで配布するパンフレット、名刺、アンケート用紙、ノベルティなどの必要数量を準備し、梱包・発送の準備を整えます。またブースでのデモやプレゼンのリハーサルを行い、スタッフへの事前トレーニング(対応マニュアルの共有など)も実施します。
- 直前~会期当日:会期直前に展示品や機材を会場へ搬入し、ブース施工・装飾の設営を完了させます。初日は開場前に全スタッフで最終ミーティングを行い、来場者対応の確認をします。会期中は計画通り運営し、得られた名刺や商談内容は逐次記録します。
まとめ
カーエレクトロニクス技術展は、自社の最新技術を自動車業界に売り込む絶好のチャンスです。事前の準備と当日の工夫次第で、大きな成果を上げることができるでしょう。準備不足のまま臨むと思うような成果が得られない可能性もありますが、本記事のポイントを押さえて計画的に取り組めば、必ずや出展機会をビジネス成長につなげられるはずです。ぜひ本記事の内容を参考に、出展計画を万全に整えてみてください。
自社だけで準備を進めるのが不安な場合や、プロの視点でより効果的なブース作りを目指したい場合は、展示会サポート専門企業の力を借りるのも一つの手です。次に、W CREATIVEが提供する無料の出展支援サービスをご紹介します。
W CREATIVEの特徴と無料提案サービス
W CREATIVEは、自動車業界の展示会サポートを得意とするクリエイティブ企業です。過去の展示会来場者データや業界調査に基づく科学的なアプローチで、効果の高いブース作りを追求しています。豊富な実績に基づくデータ分析とクリエイティブ力で、出展企業ごとに最適なブース戦略を提案できるのが強みです。特に自動車メーカーや電子部品メーカーの技術部門をターゲットとする企業様の支援を多く手掛けており、専門性の高い内容でも来場者に伝わるブース演出を実現します。
W CREATIVEでは現在、カーエレクトロニクス技術展への出展をお考えの企業様に向けて、無料の企画提案サービスを提供しています。具体的には、以下のような項目について専門スタッフが貴社向けにカスタマイズしたプランを無償でご提案します。
- パースデザイン提案:貴社の製品やブランドイメージに合わせたオリジナルブースデザインを企画提案します。平面図だけでなく、3Dパース図面による完成イメージも作成し、分かりやすくご提示します。
- パース作成:社内稟議用や関係者間の共有に活用できる、リアルなブース完成予想図(CGパース)を無料で作成します。実際の会場サイズに即した正確なイメージ図により、出展後のブースを具体的にイメージしていただけます。
- 動線設計:来場者が立ち寄りやすく回遊しやすいブースレイアウトを設計します。受付位置、展示物配置、商談スペースの配置など、実績データに基づき最適な導線計画プランを立案します。
- 大型LEDモニターを活用した集客施策:ブースに大型ビジョンやディスプレイを設置し、目を引く映像演出で集客力を高める施策をご提案します。上映コンテンツの企画から効果的な配置方法までトータルにサポートします。
- 展示会に最適な動画コンテンツ制作:ブース上映用の紹介動画や製品デモ映像の企画・制作を支援します。来場者が足を止めたくなる映像演出や、製品の魅力を短時間で伝えるストーリー設計によって、展示会での訴求効果を最大化します。
- 運営企画:当日のブース運営計画についても無料でアドバイスします。スタッフ配置やシフト計画、声かけトークの例、ノベルティ配布方法、名刺回収のオペレーションなど、円滑な運営と確実なリード獲得に向けた具体策をご提案します。
- 会期後のフォローアップ施策:展示会終了後の見込み顧客フォローまで視野に入れ、獲得リストに基づくメール配信計画やフォローコールのシナリオ作成などをご提案します。展示会で得たリードを確実に商談・受注につなげるためのアフターフォロー施策までサポートします。
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