EV・HV・FCV技術展 出展メリットと成功ポイント徹底解説

EV・HV・FCV技術展
出展メリットと成功ポイント

  • EV・HV・FCV技術展の概要: 2026年1月に東京ビッグサイトで開催される、電動車両(EV、ハイブリッド車、燃料電池車)の先端技術に特化した展示会。国内最大級の規模で、自動車業界の最新技術が集結する。
  • 出展のメリット: 専門性の高い来場者層に直接アピールでき、新規リード獲得や業界での認知向上に絶好の機会。多数の自動車メーカーや部品メーカーと技術相談・商談ができ、自社製品の市場調査や競合動向の把握にも役立つ。
  • 来場者属性: 自動車メーカー(乗用車・商用車・二輪車)や自動車部品メーカーを中心に、研究・開発・設計・製造部門の技術者や管理職が多数来場。EV領域に新規参入する電子機器メーカーや燃料電池関連企業なども訪れる。
  • 出展に適した企業: モーター・インバーター、電池、燃料電池、水素関連技術、充電インフラなどEV・HV・FCVの核心技術を有する企業に最適。また、自動車部品メーカーや再生可能エネルギー関連でEV市場向けソリューションを持つ企業も出展効果が高い。
  • 成功するブース作り: 遠目にも目立つ看板や照明で視認性を確保し、開放的なレイアウトで来場者を迎え入れる。大型モニターでの動画や製品デモで興味を引き、動線設計を工夫してブース内を回遊しやすくする。
  • 集客・運営のポイント: 事前に招待状送付やWeb/SNS告知で集客を最大化。当日は積極的な声かけやノベルティ配布、スタッフ配置によるスムーズな案内で商談機会を逃さない。会期中の運営体制と終了後の迅速なフォローアップも成功の鍵。
  • 準備スケジュール: 半年前から出展計画を立て、3ヶ月前までにブース設計や制作物を手配。開催直前には最終確認とリハーサルを行い、万全の体制で本番を迎える。
  • W CREATIVEの支援: W CREATIVEではブースデザインから動画コンテンツ制作、動線計画、当日運営、さらに会期後フォローまでトータルサポート。無料でデザイン案やレイアウト提案を行っており、専門チームが出展成功をバックアップする。

開催概要

  • 展示会名称: EV・HV・FCV技術展(EV JAPAN)
  • 概要: 電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)、燃料電池車(FCV)の開発技術に特化した日本最大級の専門展示会。モーター、インバーター、電池、充電技術、水素・燃料電池技術など電動車両の核心技術が一堂に会します。世界中の自動車メーカーや部品サプライヤーが集い、最新技術の展示と商談が行われます。
  • 会期: 2026年1月21日(水)〜 23日(金) 10:00〜17:00
  • 会場: 東京ビッグサイト(東京国際展示場)東展示棟 全館
    ※本展は「オートモーティブワールド2026」の構成展の一つとして開催。主催はRX Japan株式会社。

出展メリット

EV・HV・FCV技術展へ出展することで得られる主なメリットをまとめます。

  • ターゲットへの直接PR: クルマの電動化技術に関心を持つ専門家が来場するため、自社のターゲット層にピンポイントでアプローチできます。来場者は世界中の自動車メーカーや自動車部品メーカーの技術者・経営者で占められ、製品・技術を的確に売り込める場です。広告やWebでは接点を持ちにくい大手企業のキーパーソンとも直接対話できる貴重な機会となります。
  • 大規模な集客力: 前回の東京開催(2025年1月展)では3日間合計85,430名もの業界関係者が来場しました。2026年展では約92,000名の来場が見込まれており、国内最大規模の展示会です。この圧倒的な集客力により、新規リード(見込み顧客)を大量に獲得できます。ブースに足を運んだ多くの来場者と名刺交換や商談を行うことで、自社の顧客リストを一気に拡大するチャンスです。
  • 商談機会の創出: 来場者は自社の技術や製品に興味を持って訪れるケースが多く、その場で具体的な技術相談や商談に発展しやすいのもメリットです。実機デモやサンプル展示を通じて詳しい説明を行えば、その場で課題やニーズをヒアリングし、商談の糸口を掴むことができます。展示会場というリアルな場だからこそ得られる熱量の高い商談機会は、後日の営業訪問では得がたい貴重なものです。
  • 業界でのプレゼンス向上: 業界最大級の展示会に出展することで、業界内での知名度・信頼性向上につながります。会場には業界メディア関係者も来場するため、新製品発表やプレスリリースと組み合わせて露出を高めることも可能です。大手企業と肩を並べて出展することで自社ブランドの存在感を示し、「業界のトレンドに参画している企業」として認識してもらえます。
  • 情報収集とネットワーキング: 出展者自身にとっても他社ブースを見ることで競合動向や最新技術トレンドを把握できます。同時開催の他分野の展示会や併設カンファレンスを通じて幅広い情報収集が可能です。また、自社ブースを訪れた業界関係者とのネットワーク構築も大きな財産です。異業種からの新たな協業提案や、思いがけないビジネスマッチングの機会が生まれることもあります。

来場者属性

EV・HV・FCV技術展を訪れる来場者の特徴を把握しておきましょう。来場者の多くは自動車業界の技術者や意思決定者で占められており、具体的には以下のような属性が挙げられます。

  • 業種・業界: 乗用車メーカー、商用車(バス・トラック)メーカー、二輪車メーカーといった完成車メーカーが多数来場します。また、それら自動車メーカーに部品やシステムを供給する自動車部品メーカーも重要な来場者です。さらに近年では、自動車業界への新規参入を狙う電子機器メーカー素材メーカー、燃料電池分野の水素関連企業なども来場し、電動化のパートナーを探しています。海外からの来場者も多く、グローバル企業の関係者が東京ビッグサイトに集結します。
  • 職種・役職: 来場者の職種は研究開発、製品設計、技術開発、生産技術、製造、生産管理、品質管理などエンジニア職が中心です。現場で製品開発に携わる技術者が最新技術の情報収集やパートナー探索のために訪れます。また、それら技術部門のマネージャー層や役職者も多く、自社の課題解決に繋がるソリューションを求めて熱心にブースを回っています。さらに事業企画・新規事業担当、調達・購買担当、経営層など意思決定権を持つ来場者も含まれるため、その場で商談や契約に繋がるケースもあります。
  • 来場目的: 来場者は「自社の電動化技術に必要なパーツを探したい」「共同開発先を見つけたい」「最新の業界動向を把握したい」といった明確な目的を持って来る場合がほとんどです。したがって出展者にとっては、自社製品の魅力を真剣に検討してくれる見込み客と出会える絶好の場となります。来場者の課題意識も高く、ブースでの会話からニーズを引き出しやすいのが特徴です。

このように、EV・HV・FCV技術展の来場者は自社の提供する技術・製品のユーザーになり得る層が中心です。来場者属性を踏まえ、彼らに響くメッセージやデモ内容を準備することが出展成功のポイントとなります。

出展すべき企業像

上記の来場者層に該当する顧客を持つ、または顧客にしたい企業であれば、EV・HV・FCV技術展への出展を検討する価値は大いにあります。具体的には以下のような製品・技術を持つ企業にとって、本展示会は最適な出展機会と言えます。

  • 電動パワートレイン関連: EV・HVの走行用モーターやインバーター、駆動制御システムを開発・製造する企業。電動車の心臓部であるモーター/インバータ技術を持つ企業は、自動車メーカーの電動化ニーズに直接応えられるため、出展による商談成立の可能性が高いです。また、モーター用部材(磁石、コイル)や製造装置(巻線機、プレス機等)メーカーも含まれます。
  • 電池・エネルギー蓄積技術: リチウムイオン電池や全固体電池など車載用二次電池を開発する企業、バッテリーマネジメントシステム(BMS)や電池材料のメーカー。EVの航続距離や性能を左右する電池技術は各社が注目しており、電池セルからモジュール、パック、充放電制御まで携わる企業に絶好のPR機会です。加えて、蓄電システムやキャパシタなどエネルギー貯蔵技術、電池のリサイクル・再利用技術を持つ企業も出展効果が見込めます。
  • 燃料電池・水素関連: 燃料電池車(FCV)の燃料電池スタックやその部材、触媒、膜を開発する企業、水素タンクや水素供給システムを持つ企業。水素エネルギーの製造・運搬・充填技術を持つ企業も含め、カーボンフリー燃料として期待される水素分野の企業は、本展示会でアピールすることで自動車メーカーとの協業や大型案件獲得に繋がる可能性があります。
  • 充電インフラ・エネルギーマネジメント: EV充電器(急速充電器・普通充電器)や充電スタンド設備、V2X(Vehicle to Grid/Home)技術を持つ企業。再生可能エネルギーでのEV充電システムやエネルギー管理システムを提案する再生エネルギー関連企業もこれに該当します。EVの普及に不可欠な充電インフラや電力ネットワーク技術は自動車メーカーや自治体も強い関心を持つため、展示会での商談を通じたビジネス拡大が狙えます。
  • その他EV関連ソリューション: 上記以外にも、電動車両の軽量化素材、熱対策技術(冷却システム)、安全部品(高電圧部品のセーフティ機構)など、EV・HVの性能や安全性向上に寄与する技術を持つ企業も出展効果が高いでしょう。自社製品が「カーボンニュートラル」や「電動化」と関連付けられるものであれば、たとえ自動車業界向け実績が少なくとも、展示会をきっかけに新市場を開拓できる可能性があります。

以上のような技術・製品を持つ企業にとって、EV・HV・FCV技術展はピンポイントで見込み顧客にリーチできる場です。自社ブースを通じて業界内での存在感を示し、新たなリード獲得やビジネス機会創出に繋げましょう。

成功するブース装飾

多数の出展社が並ぶ展示会場で、来場者の目に留まり足を止めてもらうには、ブース装飾・デザインに工夫が必要です。以下に来場者を引きつけ、効果的に商談へ繋げるブース作りのポイントを挙げます。

  • 遠方から目立つブースデザイン: ブースの視認性を高めることが第一です。社名や製品コンセプトを端的に伝えるキャッチコピーを大きく掲示し、一目で「何の展示か」が分かるようにしましょう。社名ロゴやメッセージ看板はできるだけ高い位置に設置し、ホール遠くからでも視界に入るようにすると効果的です。また、照明を駆使してブース内で特に見せたい製品やパネルを明るく照らし出し、来場者の注目を集めます。ブース全体の色使いもブランドイメージに合わせつつ、周囲のブースと埋没しないようコントラストをつけると良いでしょう。
  • 開放的で入りやすいレイアウト: 動線設計の良いブースは来場者にストレスを感じさせず、自然と中へ誘導します。ブース入口はできるだけ広く開け、壁やカウンターで塞がず開放感のある構造にすることが大切です。例えばL字型やコの字型のブースでも、正面をオープンに保ち、人が入りやすい導線を確保します。また、ブース内のテーブルや展示台の配置にも工夫を凝らし、立ち止まりやすく回遊しやすいレイアウトを設計します。パンフレットスタンドやモニターは通路から見える位置に配置し、興味を持った来場者がスムーズにブース奥まで進めるよう、中央はなるべく広い空間を取り混雑を防ぎます。
  • 製品・サービスの効果的な訴求: 限られたスペースで自社の魅力を伝えるには、展示方法にも工夫が必要です。実物の製品がある場合は可能な限り展示し、ない場合も模型やカットサンプル、タブレットでの映像紹介など視覚的に訴求できる工夫を盛り込みましょう。特に大型モニターや動画の活用は非常に有効です。ブース内に大型ディスプレイやLEDビジョンを設置し、製品の紹介動画や導入事例アニメーション等をループ再生することで、通りがかった人の目を引きつけられます。動画は音声を出さず字幕やアニメーション効果で訴求すれば、雑踏の中でもメッセージを届けられます。さらに、実際に触れる体験型ディスプレイやデモ機を用意できると尚良いです。来場者が手に取ったり操作できる展示物は興味を喚起し、会話のきっかけにもなります。
  • 統一感のあるブース演出: ブース全体にストーリー性や世界観を持たせ、訪れた人の印象に残る演出も重要です。企業カラーやロゴを効果的に配置し、パネルのフォントやデザインも統一してプロフェッショナルな印象を与えましょう。例えば「環境・エコ」を打ち出すなら緑や青を基調に植物装飾を加える、「先進技術」を強調するならメタリックな質感やデジタル表示を取り入れるなど、テーマに沿った装飾でブースの世界観を作ります。統一感のあるデザインはブランド記憶に直結し、後から振り返った際にも「あのデザインのブースの会社だ」と思い出してもらいやすくなります。
  • 商談に適した空間づくり: ブースに人を呼び込むだけでなく、その後しっかり話ができる環境も整えましょう。ブース規模に余裕があれば、簡易なテーブルと椅子を置いた商談スペースやカウンター席を用意し、腰を据えて相談できる場を設けます。オープンスペースが難しい場合でも、立ち話でも周囲の雑音を少し遮れるよう背の高いパーティションを部分的に用いるなど工夫します。また、ブース入口付近には受付スタッフを配置し、興味を示した来場者に素早く声をかけられる体制を取りましょう。スタッフが不在で説明ができない時間帯を作らないようシフトを組み、常に誰かが対応できる状態が望ましいです。加えて、製品カタログや名刺、ノベルティなどを手に取りやすい場所に配置し、自由に持ち帰ってもらえるようにすることもポイントです。こうした空間設計と装飾の工夫により、ブースに立ち寄った来場者の心地よさと関心度を高め、商談成立の確率を上げることができます。

集客・運営のポイント

効果的に集客し、ブースでの商談機会を最大化するためには、展示会当日までの集客施策と当日の運営体制の両面で綿密な計画が必要です。以下に出展効果を高める具体的なポイントを紹介します。

集客のポイント(事前・当日)

  • 事前の告知・招待: 展示会開催の数ヶ月前から、ターゲット顧客に向けた来場誘致を始めましょう。まずは取引先や見込み客に対し、招待状やメールで出展案内を送付します。「○○展示会に出展します」「ブース番号は●●です」といった案内に加え、自社ブースの見どころ(新製品デモや来場特典など)を明記し、訪問メリットをアピールします。また、自社のウェブサイトやSNS、メールマガジンでも出展情報を発信し、広く集客を図ります。展示会公式サイトの出展社ページに製品情報を掲載できる場合は魅力的な紹介文を登録し、事前に来場者の関心を惹くことも有効です。
  • 来場メリットの提示: 「展示会当日に自社ブースへ行くとこんなメリットがある」と思ってもらえる工夫も必要です。例えば事前アポイントを取ってくれた来場者には記念品を用意する、ブースで簡単なアンケートに回答するとノベルティを進呈する、特定時間にミニセミナーやデモンストレーションを実施するといった施策です。展示会場で配布される公式ガイドブックやアプリ上で、自社ブースのイベント情報を告知できる場合は積極的に活用しましょう。来場者に「このブースは必見だ」と思わせる材料を提供することで、当日の集客効果が大きく高まります。
  • ブースで人を惹きつける工夫: 当日、来場者がブース前を通りかかった瞬間に足を止めてもらうための仕掛けを用意します。前述の大型モニターでの映像上映や製品の実機展示に加え、目を引くデモ実演は有効です。例えば、スタッフが製品を使ってその場でパフォーマンスを行ったり、来場者参加型の簡単な実験やゲーム要素を取り入れるのも一案です。ブース前で立ち止まった人にはすかさずスタッフが声をかけ、「○○にご興味はございませんか?」と誘導しましょう。また、配布物やノベルティも集客の大きな味方です。実用性のある記念品やお菓子の配布は多くの人を惹きつけますが、単にばら撒くのではなく「名刺交換やアンケート回答と引き換え」にすることでリード情報を獲得できます。華美すぎない範囲で風船や等身大模型など目立つオブジェを配置し、人目を引く演出をするのも効果的です。

運営のポイント(ブース内対応)

  • スタッフ体制と役割分担: 展示会当日はチーム全員で来場者対応に徹する姿勢が重要です。事前にスタッフ全員で出展の目的・目標(獲得件数など)を共有し、誰が見込み客をキャッチし、誰が詳しい技術説明を行い、誰が商談や契約の詰めを行うか役割を決めておきます。ブース内には常に十分な人数のスタッフを配置し、一度に複数の来場者が訪れてもお待たせしないようにします。受付担当は笑顔で呼び込みと一次対応、技術担当は専門的な質問に回答、営業担当は案件化のためのヒアリングとクロージング、といった具合に役割分担を明確にすると良いでしょう。また、急なトラブルや問い合わせにも柔軟に対応できるよう、各自が製品パンフレットやFAQを携帯し即答できる体制を整えます。
  • 効果的な接客とプレゼン: ブースに来てくれた見込み客を逃さず商談につなげるには、積極的で丁寧な接客が欠かせません。まずは目が合ったり興味を示した来場者には、自分から一声かけてブース内へ迎え入れます。「本日はどのような分野にご関心がありますか?」など質問し、相手のニーズを探りましょう。相手の要望に合わせて展示物を示しながら説明し、資料を使ってプレゼンテーションします。説明は専門用語の羅列にならないよう心がけ、要点を短く伝え、適宜質問を挟んで双方向のコミュニケーションにします。製品の差別化ポイントや導入メリットは繰り返し強調し、印象付けます。また、話した内容は名刺のメモ欄等に簡潔に記録し、後日のフォローアップに備えます。忙しい時間帯でも、一人ひとりに誠実に対応することで好印象を残し、展示会後の商談へとつなげましょう。
  • リード情報の収集と管理: 展示会で得た名刺や問い合わせ情報は、その場で適切にリード管理することが重要です。例えば名刺をいただいたら裏面に興味のある製品や訪問目的をメモし、ランク(A:有望、B:見込み薄など)を仮付けしておきます。デジタル名刺管理ツールやスマホでQRコードを読み取って即時にデータ化する方法も有効です。アンケート回答者には番号を付与し、興味分野ごとに分類しておきます。こうした情報整理をリアルタイムで行っておけば、会期後のフォローを効率的に進められます。名刺が溜まっていく場合は、休憩時間に一度ブース裏で入力作業をするなど、データ紛失防止鮮度の高い記録に努めましょう。
  • 臨機応変な運営: 展示会当日は予期せぬ出来事も起こり得ます。想定以上に来場者が殺到した場合は応援要員を投入したり、逆に暇な時間帯には周辺ブースと情報交換する余裕も出るかもしれません。大切なのは、その場の状況を見て臨機応変に対応することです。ブースで何かトラブル(機材不調等)が起きた場合にすぐ対処できるよう、主催者や施工担当との連絡手段を確保しておきます。また、配布物が予想以上に無くなりそうなら早めに補充対応を検討する、競合ブースの動向をスタッフ間で共有し対応策を練るなど、現場での判断力も求められます。朝会や終礼でその日の反省・改善点を確認し、翌日に活かすPDCAを回すと、3日間の成果を最大化できるでしょう。

以上のように、集客と運営のポイントを押さえることで、展示会出展の効果を一層高めることができます。事前準備から当日の対応、そして事後フォローまでの一連の流れをチームで共有し、来場者にとって有益で印象深いブース運営を心がけましょう。

会期までのスケジュール

展示会出展は当日までの準備期間が勝負です。出展準備を計画的に進めるために、会期から逆算したスケジュール例を示します。自社の状況に合わせて調整し、抜け漏れのないよう進めましょう。

  • 開催1年前〜半年前: 出展計画の立案期。まずは出展の目的・目標を社内で明確に定めます(例:「新製品○○の認知度向上」「〇〇社との取引獲得」など具体的KPI設定)。次に適切な展示会の選定と出展申し込みを行います。人気の高い展示会は小間位置の希望が通らない場合もあるため、できるだけ早めに主催者へ出展申請しましょう。併せて出展予算を策定し、ブース規模や装飾方針の大枠を社内決定します。可能であれば前年の同展示会に来場見学し、他社ブースの事例や来場者の反応を観察して企画の参考にします。
  • 開催半年前〜3ヶ月前: 準備本格化期。ブース施工会社や制作会社など外部パートナーの選定・発注をこの時期までに済ませます。具体的には、ブースデザイン・施工業者への依頼契約、展示に必要な什器・機材の手配、パンフレットやカタログなど配布物の制作発注、ノベルティグッズの準備、社内で使用する営業資料や名刺の増刷などです。また、展示会主催者から出展社説明会や各種申請(小間装飾申請、電気工事申請など)の案内が来るので、漏れなく対応します。自社ブースで上映する動画やパネル展示内容もこの頃までに企画・制作に着手し、遅くとも会期1ヶ月前には完成させるスケジュールで進めます。
  • 開催3ヶ月前〜1ヶ月前: 集客施策と最終調整期。会期が近づいたら、招待状の送付や告知活動に注力します。ターゲット顧客への個別招待メール送信、電話での来場打診、SNSでの出展告知といった集客施策を実行します。併せて主催者提供の来場者リストやアポイントシステムがあれば活用し、重要顧客との商談予定を事前にセットします。展示ブース内の詳細レイアウトや装飾物の文言もこの時期に確定させ、制作物の最終入稿を完了します。物流面では展示品の輸送手段や搬入日時を決め、宿泊・交通の手配も済ませます。ブースで配布するアンケートやリード記入シート、スタッフ用マニュアル(トークスクリプトやFAQ集)の作成も行い、当日に備えます。
  • 開催1ヶ月前〜直前: 最終確認とリハーサル期。会期直前になったら、準備したものを総点検し不足や不安を潰します。まずアポイントの最終確認を行い、約束した来場者へリマインド連絡を入れます。次に、ブースで使用する展示品・什器・配布物・ノベルティが全て揃っているかチェックリストで確認します。発送する荷物には識別ラベルを貼り、搬入時に迷わないよう準備します。スタッフ全員で当日の役割分担とタイムテーブルを再確認し、シミュレーションを行います(誰がどのタイミングで休憩に入るか、プレゼン実施時間帯の担当は誰か等)。会期前日〜当日朝にかけては、会場でブースの設営作業を行います。施工業者と合流して装飾物をセッティングし、機材の動作確認を済ませます。ブースが完成したら、スタッフ全員で最終リハーサルを行いましょう。想定問答の練習や一連の接客フローを確認し、本番に備えます。

以上が基本的な準備スケジュールの例です。なお展示会当日〜終了後1週間は、獲得したリードへのお礼メール送信や社内報告資料の作成などフォローアップ期間となります(フォローアップの重要性については後述)。計画段階からこれら事後対応のリソースも確保しておきましょう。綿密な事前準備こそが展示会成功のカギです。スケジュールを管理しチームで協力しながら、本番当日を迎えてください。

まとめ

EV・HV・FCV技術展への出展は、電動車両関連ビジネスに携わる企業にとって非常に大きなビジネスチャンスです。本記事で述べたとおり、事前の周到な準備と当日の工夫次第で、得られる成果は格段に向上します。専門性の高い来場者に囲まれる環境で、自社の強みを的確にアピールし、新たな顧客やパートナーとの出会いをぜひ実現してください。

特にこの展示会は業界トップクラスの来場規模ピンポイントなターゲット層を兼ね備えており、他のマーケティング手法では得難い直接商談の機会が豊富です。一方で、出展効果を最大化するにはブース作りや運営において他社以上の創意工夫が求められます。**「伝えたいことが確実に伝わるブースか?」「来場者目線で魅力的か?」**を常に問いながら準備を進めましょう。

また、展示会は出展して終わりではなく、終了後のフォローアップが成否を分けます。展示会で集めた名刺や問い合わせに迅速にお礼・連絡を行い、商談や受注に繋げて初めて出展のROI(投資対効果)が証明されます。会期後の社内反省会で良かった点・改善点を共有し、次回以降の出展に活かすことも重要です。

EV・HV・FCV技術展での成功に向けて、ぜひ本記事のポイントを参考に戦略的な出展準備を進めてください。出展を通じて貴社の技術が業界に広まり、ビジネス拡大に繋がることを願っております。

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