IT人材不足対策EXPO出展徹底ガイド:メリットと成功のポイント

IT人材不足対策EXPO
出展徹底ガイド

  • 深刻化するIT人材不足:2030年には日本で最大約79万人ものIT人材が不足すると予測されています。AI人材の不足やIT業界の採用競争激化、地方企業の人材確保の難しさなど、企業を取り巻く課題は深刻です。
  • 「IT人材不足対策EXPO」とは:そうした課題解決に特化した展示会「IT人材不足対策EXPO」が2026年2月25日(水)~27日(金)にポートメッセなごやで開催されます。IT人材派遣・紹介、育成サービス、フリーランスマッチングなど140社が出展し、約14,000名の来場者が見込まれる中部地方最大級のIT展示会です。
  • 本記事の内容:本記事では、IT人材不足対策EXPOへの出展を検討する企業向けに、開催概要や出展メリット、来場者の属性、出展すべき企業の特徴、成功するブース装飾のポイント、効果的な集客・運営方法、会期までのスケジュールを詳しく解説します。最後に、弊社が提供する無料の出展支援サービスについてもご紹介します。出展検討の参考に、ぜひ最後までお読みください。

開催概要

◆ 展示会名称・テーマIT人材不足対策EXPO(アイティーじんざいふそくたいさくエキスポ)は、その名の通り「慢性的なIT人材不足を解消するソリューション」が一堂に会する専門展示会です。2025年に初開催され、企業のAI人材不足DX推進人材不足といった社会課題を背景に誕生しました。急速に需要が高まるIT人材を確保・育成・活用するためのサービスや技術が集結し、IT業界の採用難地方企業の人材確保の困難といった課題への対策を提案する場となっています。

◆ 会期:2026年2月25日(水)~27日(金)の3日間、各日10:00~17:00
◆ 会場:ポートメッセなごや 第1展示館(愛知県名古屋市港区)
◆ 来場対象:企業や官公庁・団体の情報システム部門ソフトウェア開発部門DX推進部門人事・採用担当、経営者層など、「IT人材を求める側」の来場者が中心です。特に製造業の情報システム部門など地方企業の担当者も多数来場し、自社のIT人材不足を解決するサービスを探しに来ます。
◆ 出展内容:一方、出展社はIT人材を提供・支援するサービス企業です。例えばITエンジニアの派遣・常駐(SES)システム開発受託(SIer)IT人材の紹介・求人支援IT人材の育成・教育サービスプログラミング学習プラットフォームフリーランスエンジニアのマッチングサービスアウトソーシングなどが主な出展分野となります。要するに「新しくIT人材を確保したい企業」と「そのニーズに応えるサービス提供企業」をつなぐマッチングの場が本展示会の位置づけです。

◆ 規模・主催:2026年名古屋展では出展社数約140社、来場者数約14,000名と大規模な商談展となる見通しです(中部地区最大級のIT・DX総合展)。本展は「Japan IT Week【名古屋】」内の一つの専門展として開催され、同時に「Japan DX Week【名古屋】」や「総務・人事・経理Week【名古屋】」といった関連展示会も併催されます。とくに**HR EXPO(人事・採用EXPO)**などバックオフィス向け展示会と同時開催されることで、人事担当者や経営層など幅広い来場者が集まり相乗効果が期待できます。主催はRX Japan株式会社(旧称:リード エグジビション)で、東京・大阪・名古屋・幕張の各地で年4回開催される展示会シリーズの一環です。そのため年間延べ10万人以上の来場者・1,800社超の出展社を誇る国内有数の展示会ブランドであり、地域を問わず高い集客力があります。

以上が基本概要です。次章から、IT人材不足対策EXPOに出展するメリット来場者の特徴、さらに出展に適した企業成功するためのポイントを具体的に見ていきましょう。

出展メリット

「IT人材不足対策EXPO」に出展することには、以下のような多くのメリットがあります。IT人材サービスを提供する企業にとって、この展示会は効率的に見込み顧客と出会い、リードを獲得できる絶好の機会です。主なメリットを順に解説します。

  • ターゲット層との直接商談機会:本展示会にはまさにIT人材に課題を抱える企業担当者が来場します。来場者の約6割は部長職などの役職者であり、7割近くが「具体的な課題があって導入検討中」だとされています。つまり、高い問題意識と決裁権を持つ来場者と直接に商談・提案ができる場です。ウェブ広告や飛び込み営業では出会えないような質の高いリードを3日間で多数獲得できる可能性があります。
  • 認知度向上・ブランディング:中部地域最大級のIT展示会という舞台で自社サービスの認知度を高めることができます。展示会場内外のサイネージや公式サイト、ガイドブックなどに社名やサービスを露出できるほか、同時開催の他の展示会来場者にもアピールが可能です。特に総務・人事・経理Weekと併催されることで、人事領域の来場者にも自社ブランドを認知してもらえるチャンスです。地方企業にとっては東京以外の地元エリアで効率よくPRできる場でもあります。
  • 新規顧客の開拓と受注獲得:会期中は、多くの来場者が具体的な相談や問い合わせをブースで行います。「現在、社内開発が追いつかずエンジニア派遣を検討している」「セキュリティ人材が不足して困っている」など、生のニーズを直接聞き出し、その場でソリューション提案が可能です。即座に商談に発展したり、会期後に訪問アポイントに繋がるケースも少なくありません。展示会の特性上、短期間で商談見込み案件を多数創出できるため、営業効率が飛躍的に高まります。実際に過去の同種イベントでは、「展示会出展がきっかけで大口契約を受注できた」という事例も報告されています。
  • 市場動向の把握と競合調査:同業他社や競合サービスも多数出展するため、市場の最新動向を把握する絶好の機会にもなります。他社ブースを視察すれば、競合各社のサービス内容やアピール方法、業界のトレンドを肌で感じ取ることができます。また来場者から生の声(「どんな人材が足りないか」「どんなサービスを探しているか」等)を聞くことで、市場ニーズの変化を掴むことができます。これらは今後の自社サービス改善や新規開発のヒントにもなり、戦略立案にも役立つ情報収集の場となるでしょう。
  • ネットワーキングと提携機会:展示会には様々な業種・分野の企業が集まります。同業者だけでなく、人材業界やIT業界に関わるパートナー候補ともネットワーキングできます。例えば、地方のIT企業と首都圏の人材会社が出会って業務提携に発展したり、教育サービス企業と派遣会社が協業して新サービスを共同開発する、といった可能性も生まれます。会期中や主催者企画の交流イベントなどを通じて人的ネットワークを拡大し、後のビジネスチャンスに繋げられるのも大きなメリットです。
  • 全国展開の足がかり:本展示会は前述のように年4回・全国で開催されています。名古屋展で成果を上げれば、その後東京・大阪・幕張の開催にも展開し、年間を通じて全国のお客様に売り込むことも可能です。各地域の展示会ごとに来場者属性に若干の違いはありますが、一貫して「IT人材不足」という共通課題に向き合う層が集まるため、全国シリーズに出展することで一年を通じて継続的にリードを獲得し、自社サービスの認知拡大と販路開拓を図る戦略も有効です。

以上のように、「IT人材不足対策EXPO」への出展は営業・マーケティング効果が非常に高く、自社の事業成長に直結するメリットが数多くあります。特にSIer・SES企業や人材サービス企業にとって、まさに自社ターゲットが集まる場ですので、出展価値は大きいでしょう。次に、そのターゲットとなる来場者の具体的な属性を見ていきます。

来場者属性

この展示会に来場するのは、「IT人材不足」という課題を抱える企業・組織のキーパーソンです。具体的には以下のような来場者属性が想定されています。

  • 業種・業界:製造業、情報通信業、金融業、サービス業、官公庁・自治体など多岐にわたります。特に中部地方は製造業が盛んなため、自動車や機械メーカー等の製造業の情報システム担当者が多く来場すると予想されます。また、IT企業自体(ソフトウェア開発会社等)が自社の人材確保や教育ソリューションを探しに来るケースもあります。大手企業から中堅・中小企業、さらには地方自治体まで、幅広い業種の組織が対象です。
  • 部門・職種:来場者の所属部門は、情報システム部門システム開発部門が中心です。例えば社内のITインフラや基幹システムを担当する部署、ソフトウェア開発プロジェクトを推進する部署などです。またDX推進部署の方や、経営企画部門でIT戦略を担う方も含まれます。さらに、本展示会は総務・人事系の展示会と同時開催されるため、人事部・採用担当者が「ITエンジニアの採用/教育手法」を求めて来場するケースも多いでしょう。
  • 役職・意思決定層:先述の通り、来場者の約60%は課長・部長クラス以上の役職者とされています。具体的には情報システム部長、開発部門のマネージャー、人事課長、あるいは役員・社長といった決裁権を持つ層です。こうした意思決定者が来場するため、その場で商談が前に進みやすいのが特徴です。また若手担当者であっても上司から課題解決の調査を任されて来るケースが多く、いずれにせよ真剣度の高い来場者が多いと言えます。
  • 課題意識・目的:来場者の目的は明確で、「自社のIT人材不足をどうにかしたい」「開発プロジェクトを回す人手が足りない」「セキュリティ人材が不足している」「最新のAI人材を確保したい」といった具体的な課題解決策の情報収集です。約70%の来場者が具体的な課題を抱えているというデータもあり、単なる興味や冷やかしではなく真剣な比較検討・導入検討の場として訪れています。そのため、各ブースで担当者に積極的に質問したり、資料請求や見積依頼を行う来場者も多く、ニーズの顕在化した質の高い商談が期待できます。
  • 地域性:名古屋開催ということもあり、愛知・岐阜・三重といった中部エリアの企業来場が中心です。ただし近年は東京や大阪の大企業が名古屋展に視察に訪れたり、逆に地方企業が東京展に参加するなど、地域を越えた来場者も増えています。特に中部地方の展示会は東海・北陸地方の広域から集客する傾向があります。IT人材不足という普遍的課題ゆえに、地元企業だけでなく全国的な注目度があることも念頭に置いておくとよいでしょう。

以上のように、「IT人材不足対策EXPO」の来場者は自社のIT人材に課題を抱える企業の決裁者層が中心です。言い換えれば、出展企業にとっては「サービスを必要としている見込み顧客」が多数来場する場となります。次に、そうした来場者に向けて出展を検討すべき企業、つまり本展示会と相性の良い企業・サービスについて整理します。

出展すべき企業

IT人材サービスに関わる企業であれば、この展示会への出展効果は極めて高いです。特に以下のようなサービスを提供する企業は、「IT人材不足対策EXPO」に出展すべき有力候補と言えます。自社の事業内容と照らし合わせ、該当する場合はぜひ出展を前向きに検討してください。

  • SIer(システムインテグレーター):企業のシステム開発を受託し、プロジェクト単位でエンジニアを提供しているSIerは、開発リソース不足に悩む来場企業にとって重要なパートナー候補です。自社の強みとする業界(例:製造業向け、金融向け等)や技術領域(例:クラウド、AI開発等)をPRすることで、具体的な案件相談に繋がる可能性があります。
  • SES・ITエンジニア派遣会社:自社のエンジニアを他社へ常駐派遣する**SES(システムエンジニアリングサービス)**企業や、人月単位でエンジニアリソースを提供する派遣会社は、本展示会の主役とも言える存在です。特に最新技術に強い人材(AIエンジニア、セキュリティ専門人材など)を多数抱える企業は、高い注目を集めるでしょう。派遣可能な人材スキルや人数、フレキシブルな契約モデルなどを打ち出すことで、来場者の具体的なニーズに響くはずです。
  • 人材紹介・転職支援会社:ITエンジニアやデジタル人材に特化した人材紹介会社も出展メリットが大きいです。地方企業や中小企業では「募集を出しても応募が集まらない」という悩みが多いため、そうした企業に対し自社の人材データベースから最適な人材を紹介できる強みを訴求できます。また、近年は海外のIT人材紹介やリモート人材のマッチングサービスも登場しており、グローバルな人材提案ができる企業も注目されるでしょう。
  • IT人材育成・教育サービス研修サービスオンライン学習プラットフォームプログラミングスクールなど、社内の人材を育成してITスキルを習得させるサービス提供者も、この展示会でニーズが高い分野です。例えば「非IT部門の社員をDX人材に育成したい」という企業に対し、研修プログラムを提案したり、近年話題のリスキリング支援サービスなどを紹介すると良いでしょう。人材の「供給」に直結する派遣・紹介とは異なるアプローチですが、社内人材のスキルアップという解決策を提供できる企業も出展価値があります。
  • フリーランスマッチング・副業プラットフォーム:近年増加しているフリーランスITエンジニアのマッチングサービスや、副業マッチングプラットフォームも適しています。即戦力となるフリーランス人材を必要な時にアサインできるサービスは、人手不足の解消策として来場者の関心が高いでしょう。「案件単位で優秀なエンジニアを確保したい」「副業人材を活用して自社プロジェクトを推進したい」といったニーズに応えるソリューションとしてアピールできます。
  • アウトソーシング・BPO(業務委託)サービス:ITシステム運用保守やヘルプデスク、テスト業務などを**外部委託(BPO)**で請け負うサービス企業も出展効果があります。エンジニア自体を提供するわけではなくても、「非中核IT業務をアウトソーシングさせて、人材リソースを本業に集中させる」といった提案は人手不足解消につながります。運用監視代行やテスト代行、サポートデスク代行などのサービスを持つ企業も、ぜひPRの場として活用できます。
  • その他IT人材支援ツール提供企業:例えば採用管理システム(ATS)やコーディングテストツールハンズオン研修用クラウド環境など、直接人材を提供するのでなくとも**「IT人材不足の解決を支援するツール」**も展示会のテーマに合致します。「少人数でも開発効率を上げるツール」や「未経験人材のスキル判定サービス」など切り口は様々ですが、IT人材不足という課題解決につながるプロダクト・サービスであれば出展意義は大いにあるでしょう。

以上のような企業は、この展示会で多くの見込み客と出会えるチャンスがあります。自社サービスが「IT人材不足」にどう貢献できるかを明確に打ち出せる企業であれば、出展により高いROIが期待できます。逆に、自社の提供価値がこのテーマからずれている場合(例えば一般的なIT製品で人材に直接関与しない場合)は、他の展示会の方が適切かもしれません。出展を検討する際は、自社のターゲット顧客層と展示会来場者のマッチ度合いを今一度確認しましょう。

では、出展を決めた企業が展示会で成功を収めるためのポイントとは何でしょうか?次章では、ブース装飾のコツ当日の集客・運営のポイントについて具体的に解説します。

成功するブース装飾

展示会で目立ち、来場者の足を止めてもらうにはブースのデザイン・装飾が極めて重要です。特に「IT人材不足対策EXPO」のように多くのブースが並ぶ中、自社の魅力を一瞬で伝える工夫が必要です。以下に、出展効果を高めるブース作りのポイントをまとめます。

  • ブランドイメージの一貫性:ブース全体のデザインは、自社の企業イメージやサービスコンセプトと統一感を持たせましょう。コーポレートカラーやロゴを効果的に配し、一目で御社だと分かるブランディングを心がけます。ポスターや看板のフォント・デザインも製品やサービスの雰囲気に合わせ統一すると、洗練された印象を与えられます。ブースは展示会場における**「貴社の顔」**です。一貫したデザインで信頼感・印象付けを高めましょう。
  • キャッチコピーはシンプルに明快に:来場者はブースを一 glance(ちらっと)見ただけで「興味あるかないか」を判断します。長々と説明文を書くのではなく、短いキャッチコピーでサービスの価値を訴求しましょう。例えば「○○で貴社のIT人材不足を解消!」といった具合に、提供価値が一目で伝わるフレーズを大きく掲示します。冗長な文章や情報過多なパネルは避け、伝えたいメッセージを絞り込んで端的なキーワードで勝負することがポイントです。
  • 目を惹くビジュアル演出:遠目からでも目立つ大型ディスプレイやデジタルサイネージを活用し、動画やアニメーションで訴求すると効果的です。例えばブース上部に大型LEDスクリーンを設置し、自社サービスの紹介動画や実績データを映し出すことで、来場者の注意を引けます。派手さだけを狙うのではなく、来場者(ターゲット)の関心に刺さる映像やグラフィックを意識しましょう。製品デモの画面をリアルタイムに流したり、実際のサービス利用イメージを映像化するなど、視覚的インパクトと内容の充実を両立させた演出が理想です。
  • 開放的で入りやすいレイアウト:ブースのレイアウトは、来場者がふらっと立ち寄りやすい開放的な設計にします。通路側を広く開け、テーブルやカウンターを出入口に置きすぎて人の流れを遮らないようにしましょう。立ち止まりやすいように前方にインフォメーションカウンターを設けつつ、その奥には腰を落ち着けて話せる商談スペースもあるとベストです。また、ブース内が混雑しすぎないよう動線を確保し、複数人が同時に説明を聞ける配置にすると効果的です。**「ちょっと話を聞いてみようかな」**と気軽に入れる雰囲気づくりが集客アップに繋がります。
  • 実物やデモで体験提供:可能であれば、サービスのデモ画面を操作できるタブレット端末や、実際の研修教材サンプル、成功事例のパンフレットなど手に取れるコンテンツを用意しましょう。特にITサービスは形が見えにくいため、デモ環境やVR体験などで疑似体験させると来場者の理解が深まります。例えばAI人材育成サービスなら簡単なスキル診断をその場で体験させる、派遣サービスならエンジニアのスキルリストを閲覧できる仕組みを置く、などです。来場者が参加・体験できる仕掛けを作ることで、記憶に残るブースになります。
  • 照明・色彩の工夫:照明はブース内外の雰囲気を大きく左右します。商品やパネルを効果的に照らすスポットライトを配置したり、ブランドカラーに合わせた照明演出で印象付けを行いましょう。ただし過度に暗くしたりチカチカと点滅させるなど不快感を与える演出は逆効果です。色彩は、展示会全体のトーン(例えばビジネス向けであれば落ち着いた色調)に馴染みつつも埋没しない配色を意識します。派手すぎず地味すぎず、適切なコントラストで視認性を高めることが重要です。

以上の点を押さえ、「誰に」「何を」提供する企業なのかが一目で伝わるブースを目指しましょう。ブース装飾は事前準備が肝心です。自社だけで難しければ、展示会装飾の専門会社に相談してデザイン案を作ってもらうのも有効です。魅力的なブースはそれ自体が営業マンの役割を果たし、集客力・商談数に直結します。

集客・運営のポイント

効果的な出展のためには、ブースデザインだけでなく事前準備から当日の運営までトータルな計画が必要です。ここでは、展示会で最大限の集客効果を上げ、スムーズに運営するためのポイントを紹介します。

  • 事前告知・顧客への周知:出展が決まったら、会期前からの集客活動を始めましょう。自社の取引先や見込み顧客に「展示会出展のお知らせ」をメール配信したり、公式サイトやSNSで「○月○日〜開催のIT人材不足対策EXPOに出展します!」と告知します。ブース番号や見どころ(新サービス発表、デモ実施予定など)を案内し、興味を持ってもらうことが大切です。事前にアポイントを取り、「当日◯時にブースでお待ちしています」と特定のお客様を招待できれば確実に商談に繋がります。また主催者から提供される招待券や招待コードを活用し、無料招待したいお客様に配布することも忘れずに行いましょう。
  • 展示会専用資料・ノベルティの準備:来場者に渡すパンフレットやチラシは十分な部数を用意します。一般的に展示会では想定の1.5倍〜2倍の資料を準備すると安心です。内容は展示会向けに簡潔にまとめたサービス紹介リーフレットがあると効果的です。またブースに立ち寄って名刺交換してくれたお礼に、ちょっとした**ノベルティ(記念品)**を渡すと印象に残りやすくなります。ボールペンや付箋、USBメモリなど実用的なグッズに自社ロゴを入れて配布すれば、後日のフォロー連絡の際にも思い出してもらいやすくなるでしょう。
  • スタッフの配置と役割分担:当日はブースに配置するスタッフ全員が営業マンです。十分な人数を配置し、役割分担を明確にしておきましょう。例えば、「通路側でお客様を呼び込む役」「ブース内でサービス説明をする役」「名刺情報をデジタルで登録する役」などです。休憩交代の計画も立て、常に十分なスタッフがブース対応できるようにします。事前に社内で模擬トレーニングを行い、サービスの説明トークやデモ操作の手順を共有しておくと、本番でスムーズに対応できます。笑顔と挨拶、そして積極的にお声がけするホスピタリティを全員が意識しましょう。
  • アイキャッチと誘導トーク:通路を歩く来場者にまず振り向いてもらうため、スタッフは声掛けのフックを用意しておきます。「○○にお困りではありませんか?」、「無料診断実施中です!」など、立ち止まるきっかけになる短い声掛けが有効です。また通路側に目立つ**アイキャッチ(注目を集める展示物)**を置くのも手です。例えば「無料小冊子プレゼント中」などのポップや、サービスに関連したちょっとしたデモ装置等で興味を引き、足を止めたらすかさずスタッフが話しかける流れを作ります。忙しそうに足早に通り過ぎる方にも明るく声を掛けることで、意外と興味を示して話を聞いてくれることもあります。消極的にならず、積極的な誘導を心がけましょう。
  • 効果的な名刺獲得と情報記録:展示会の成果は何件のリード(名刺情報)を獲得したかに表れます。ただ闇雲に名刺を集めるだけでは後に繋がらないため、質と量のバランスを意識します。最近の大規模展示会では、来場者バッジのQRコードをスキャンすると名刺情報をデータ取得できる仕組みも普及しています。それらを活用しつつ、会話した内容は一言で良いのでメモしておきましょう(「○○に課題」「△△に興味」等)。スタッフ間で手分けして名刺管理アプリやExcel等に即日入力し、後日のフォローに備えて興味度別にランク付けしておくと効果的です。もらった名刺は名刺入れにしまい込まず、会期中にきちんと整理することが大切です。
  • 即時フォローとアポ設定:展示会終了後のフォローは48時間以内が勝負と言われます。ブース訪問者には、できるだけ早くお礼メールを送り、資料請求者には資料を発送します。興味度の高い見込み客には「ぜひ詳細なご提案の機会を頂けませんか」とアポイントメントを打診しましょう。展示会当日にその場で次回打ち合わせ日程を決めてしまうのも有効です。ブース運営中は難しくとも、終了後にその日の名刺リストから優先フォロー先を決め、即アクションにつなげる計画を立てておきます。展示会は出会いの場であり、本当の勝負は会期後の追客にあります。当日の運営段階から「フォローまでが一連の活動」と捉えて取り組みましょう。

以上が、展示会出展を成功させるための集客・運営上のポイントです。これらを踏まえて、計画的に準備・実行することで、得られる成果は格段に向上します。次に、実際に出展を決めた際に会期までにどのようなスケジュールで準備を進めればよいか、目安となるタイムラインを確認しましょう。

会期までのスケジュール

出展準備は時間がかかります。ブース規模にもよりますが、少なくとも開催半年前から計画を開始するのがおすすめです。下表は、IT人材不足対策EXPO(2026年2月開催)に向けた一般的な準備スケジュールの例です。自社の状況に合わせて調整しつつ、漏れのないよう進めましょう。

残り期間の目安主な準備・タスク内容
6か月前〜(2025年8〜9月頃)出展申し込み・契約手続き。出展目的・目標KPIの設定(名刺◯枚獲得など)。予算策定。主催者からの出展マニュアル入手、出展社説明会への参加。社内プロジェクトチーム編成。
4〜5か月前(2025年10月頃)ブース位置・小間サイズ決定(主催者と調整)。展示会装飾会社や施工業者の選定・打ち合わせ開始。出展商品・サービスの訴求ポイント整理。キャッチコピーやキービジュアルの検討。
3か月前(2025年11月)ブースデザインの確定(レイアウト、装飾物、什器など図面作成)。展示会公式サイト用の出展社情報・製品情報の登録(主催者指定の締切に注意)。配布資料やノベルティのデザイン作成開始。必要に応じて追加オプション(電源工事、大型モニターレンタル、インターネット回線等)の申し込み。
2か月前(2025年12月)配布パンフレット・ノベルティ発注(年内に手配)。出展内容に合わせたデモ環境や動画コンテンツの制作。ブースで使用するパネル・看板などの入稿データ作成。スタッフの展示会対応マニュアル草案作成。顧客への出展案内(招待メール送付第1弾)。
1か月前(2026年1月)装飾物・印刷物の最終デザイン確認&印刷発注。展示会運営備品(名刺ケース、筆記具、メモ、予備PC等)の準備リストアップ。出展者バッジの登録(スタッフ分を主催者指定フォームで申請)。ブースでのデモ機材・ソフトの動作チェック。スタッフ全員への展示会趣旨共有と役割確認ミーティング実施。
2〜3週間前最終リハーサル:スタッフでブース対応ロープレ実施(サービス説明の練習、想定問答の確認)。搬入物一覧と荷造り開始(会場への発送手配準備)。来場してほしい重要顧客に対し個別の来場打診・アポイント設定。招待メール第2弾送付やSNSでの出展告知強化。
直前(開催前週)主催者からの最終案内確認(搬入日時・経路、注意事項)。荷物発送・宅配受付日時の確認。ブース施工会社との直前打ち合わせ(会場入り時間や当日連絡先の確認)。スタッフ最終打ち合わせ(当日のスケジュール再確認、集合時間・場所共有)。体調管理・感染症対策の注意喚起。
会期当日(2026/2/25〜)【搬入・設営】会場搬入日に合わせ、朝一番でブース設営立ち合い。備品配置や動作確認、パンフレット設置など準備完了。【展示会開催】計画通りローテーションを回しつつ、柔軟に対応。来場者リストや商談メモを日毎に整理。【撤収】会期最終日の閉館後、素早く撤収作業。忘れ物・ゴミのチェック。
会期後(直後〜翌週)獲得リード(名刺)の集計と社内共有。お礼メール・資料送付などの迅速なフォローアップ実施。商談見込み度に応じた追客計画立案(訪問日程調整等)。社内で出展成果の報告会開催、KPI達成度レビュー。次回に向けた改善点の整理。

※上記は一般的な例です。実際の準備期間は出展規模や社内体制によって前後します。特に初めて出展する企業は、想定以上に準備工数がかかることがありますので、早め早めの行動を心がけましょう。

まとめ

「IT人材不足対策EXPO 出展徹底ガイド」として、展示会の概要から出展メリット、準備・運営のポイントまで詳しく解説してきました。最後に要点を振り返ります。

  • IT人材不足対策EXPOは絶好の営業機会:IT人材サービスを提供する企業にとって、課題を抱えた見込み顧客と直接出会える場であり、新規リード獲得や認知度向上に大きなメリットがあります。特にSIerやSES、人材紹介会社などは出展効果大です。
  • 来場者は質・量ともに魅力的:中部エリアの情報システム部門や人事部門のキーパーソンが多数来場し、課題意識も高いため、有望な商談につながりやすい環境です。展示会3日間で効率よく営業活動を行えます。
  • 成功には入念な準備と工夫が必要:魅力的なブース装飾、的確なキャッチコピー、事前の告知活動、当日のスタッフ体制、そして会期後のフォローアップまで、一連の流れを戦略的に計画・実行することが成功のカギです。ただ出展するだけでなく、「どうすれば目標を達成できるか」を考え抜いて準備しましょう。
  • 弊社の無料サポートも活用ください:展示会出展に不慣れな場合やリソース不足を感じる場合は、専門支援サービスの活用も検討しましょう。弊社でも無料で相談・提案を承っています(詳細は後述)。プロの視点を取り入れることで、より高い出展成果を上げることが可能です。

2026年2月の名古屋開催は目前です。ぜひ本記事のガイドを参考に準備を進め、IT人材不足対策EXPOでの成功を勝ち取ってください。IT人材不足という社会課題に挑む皆様の出展が、大きな成果と新たなビジネスチャンスにつながることを願っております。

弊社の無償提案

最後に、弊社からのご案内です。弊社では、「IT人材不足対策EXPO」への出展をご検討中の企業様向けに、出展計画の無料コンサルティング&提案サービスを提供しております。展示会のプロとして培ったノウハウをもとに、以下のような支援を無償で提案させていただきます。

  • 出展戦略コンサルティング:出展目的の明確化からターゲット設定、KPI設計まで、経験豊富なコンサルタントがヒアリングし最適な出展戦略プランをご提案します。
  • 動画コンテンツ企画・制作:ブースで流すサービス紹介動画や製品デモ映像の企画制作を支援。専門のクリエイティブチームが、来場者の目を惹き心に残る動画コンテンツを制作します。
  • ブース設計・装飾デザイン:訴求力の高いブースデザインを無料でプランニングいたします。レイアウト設計から装飾・グラフィックデザインまで、大型LEDビジョン等の演出活用も含めてご提案します。自社では難しい技術的な施工部分もお気軽にご相談ください。
  • 来場者動線設計:ブース内で来場者がスムーズに立ち寄り→興味喚起→商談へと進めるよう、受付導線やスペース配分の最適化をご提案。狭小ブースでも最大限の集客効率を生み出すレイアウトを検討します。
  • 当日の運営プラン策定:効果的な集客のためのスタッフ配置計画や声掛けトーク例、名刺管理方法など、当日の運営マニュアル策定をお手伝いします。初めての出展でも安心して臨めるよう、準備段階からサポートいたします。
  • 大型LED・機材レンタル手配:大型LEDディスプレイやタブレット端末など、効果的な展示演出に必要な機材のレンタル手配もご提案可能です。自社では用意しづらい機材も、弊社ネットワークでリーズナブルにご提供します。
  • 会期後フォローアップ支援:展示会終了後のリード管理やフォロー施策についてもアドバイスいたします。効果的なお礼メール文面の作成や、案件化率を高めるフォロー手順など、商談につなげるためのポイントを無料提案します。

以上のサービスを組み合わせ、**御社専用の「出展成功プラン」**を無償でご提案いたします。「出展は決めたが何から手を付けるべきか分からない」「社内にノウハウがなく不安」といった場合は、ぜひ弊社にご相談ください。お問い合わせいただければ、専門スタッフがヒアリングの上で最適なプランをご提示いたします。IT人材不足対策EXPOでの成功に向けて、弊社も全力でサポートさせていただきます。費用は一切かかりませんので、どうぞお気軽にお問い合せください。貴社の展示会出展が実り多いものとなるよう、プロの知見をもって伴走いたします。共に展示会を成功させましょう!