2026年開催 高機能素材Week名古屋 出展メリットと成功ポイント

高機能素材Week名古屋展
出展メリット徹底ガイド

「高機能素材Week(名古屋展)」は、フィルムや接着・コーティング技術を含む先端素材に関する国内最大級の展示会です。本記事では、2026年2月開催の名古屋展について、開催概要から出展のメリット、来場者層、成功するブース作りや集客のコツ、会期までの準備スケジュールまでを詳しく解説します。さらに、展示会出展をご検討中の企業様向けに、出展効果を最大化するポイントや弊社W CREATIVEのサポート内容も紹介します。フィルム・接着・塗料分野の企業にとって、本展示会への出展は新規顧客獲得の絶好の機会です。ぜひ本記事を参考に、出展計画と成功戦略を練ってください。

開催概要

**高機能素材Week[名古屋展]**は、機能性フィルム、プラスチック、複合材料、金属、セラミックスなど先端素材技術の総合展示会です。材料そのものから加工機械・検査分析装置まで、素材産業に関わるあらゆる技術が一堂に集まります。今回名古屋で初開催となる本展では、以下のような複数の専門展で構成されています。

  • 高機能フィルム展(FILMTECH JAPAN) – 各種機能性フィルムの最新技術
  • 接着・接合 EXPO – 接着剤・粘着技術や溶接・表面処理技術の専門展
  • 塗料・塗装設備展(コーティングジャパン) – 塗料、コーティング技術と塗装設備の専門展
  • 高機能プラスチック展/高機能金属展/高機能セラミックス展 – 高性能な樹脂・金属・セラミック材料に特化した展覧会
  • サステナブルマテリアル展 – 生分解性樹脂や再生素材など環境配慮型材料の専門展
  • モビリティ マテリアル展(名古屋のみ開催) – 自動車・航空宇宙など次世代モビリティ向け素材の専門展

会期: 2026年2月18日(水)~20日(金)10:00~17:00
会場: ポートメッセなごや(名古屋市港区)
主催: RX Japan株式会社

名古屋展では、上記のように計8つの展示会が同時開催され、レーザー技術展「Photonix」も併催されます。中部地域で初めて開催されることから、自動車産業をはじめとする中部圏の製造業企業が多数参加すると期待されています。世界最大規模の素材総合展として東京・大阪では既に約1,000社が出展し、数万人規模の来場者で賑わう人気展示会です。名古屋展も15,000名規模の来場者数が見込まれており、会期中は活発な商談や技術交流の場となるでしょう。

出展メリット

高機能素材Weekに出展することには、多くのメリットがあります。特に化学素材メーカーや製造業の企業にとって、以下のような出展効果が期待できます。

  • ① 新規リード(見込み顧客)の獲得: 展示会場には、自社製品を必要としている技術者やバイヤーが多数訪れます。ブースで直接製品・技術を紹介し、その場で名刺交換や問い合わせを受けることで、効率的に新規顧客リストを獲得できます。通常は半年かかる商談プロセスが、展示会後のわずか1週間で受注に至ったケースも報告されています。このように商談リード獲得の即効性は展示会出展ならではの強みです。
  • ② 製品・技術の実機アピール: 自社サイトやカタログでは伝えきれない製品の質感・性能を、実物展示やデモンストレーションで直接訴求できます。例えばフィルムの柔軟性や接着剤の強度など、実際に見て触れてもらうことで五感に訴えるPRが可能です。技術担当者や購買担当者に現物を体験してもらうことで、信頼感を醸成しやすくなります。
  • ③ 現場ニーズの直接ヒアリング: 会場には現場を知る研究・開発・製造のプロが来場します。ブースでは彼らと直接対話でき、**「加工上の課題」や「求める性能」**といった生の声を聞き出せます。カタログ上では見えないニーズや改善点を把握し、今後の製品開発に活かす貴重な機会になります。展示会ブースでの対話から、新製品の着想や共同開発の話に発展することも少なくありません。
  • ④ 業界ネットワーキングと協業機会: 高機能素材Weekには、素材メーカーのみならず加工装置メーカー、評価機器メーカー、ユーザー企業などバリューチェーン上の様々な企業が集います。会期中に同業他社や異業種との交流を通じて、新たな協業先やサプライヤーを発見できるチャンスです。例えば、自社のフィルム加工技術と相性の良いコーティング装置メーカーと出会い、その後の技術提携につながるケースもあります。展示会は単なる顧客獲得だけでなく、業界ネットワークを拡大し共創関係を築く場としても有効です。
  • ⑤ ブランディングと市場調査効果: 業界最大級の展示会への出展は、自社ブランドの露出と信頼性向上にも寄与します。展示会場で配布される公式ガイドやウェブ出展者リストに社名が掲載されることで、業界内での認知度アップが期待できます。また競合他社のブースを見学したり来場者の関心を観察したりすることで、市場動向の把握や競合調査も可能です。他社の展示内容や来場者から寄せられる質問を通じて、自社製品の市場での位置づけを客観視し、今後のマーケティング戦略に活かせます。

以上のように、高機能素材Weekへの出展は多角的なメリットがあります。ただ出展するだけでなく、事前準備から当日の対応・会期後フォローまで計画的に取り組むことで、これらメリットを最大限に引き出せるでしょう。

予想される来場者属性

高機能素材Week名古屋展には、約15,000名もの専門職来場者が見込まれています。来場者の多くは製造業各分野の技術者や開発担当者で、素材の最新技術やソリューションを求めて来場します。具体的な来場者属性として、以下のような業種・職種が予想されます。

  • 自動車・航空宇宙などモビリティ産業の技術者: トヨタ自動車をはじめ中部圏には自動車関連メーカーの開発拠点が多数存在します。車体の軽量化材料や次世代モビリティ向け素材を探す設計・材料担当者が多数訪れるでしょう。航空機や鉄道、ドローン等の分野のエンジニアも、耐熱・高強度素材の情報収集に来場すると考えられます。
  • 電機・電子部品メーカーのエンジニア: 電子機器や半導体分野の企業も、フィルム基板材料や放熱材料、電子ディスプレイ用素材を求めて来場します。たとえば地元の電子部品メーカー(デンソーなど)や大手電機メーカーの材料開発担当製品設計者が、展示会で新素材の調査を行うと予想されます。
  • 化学・素材メーカーの研究開発者: 自社の製品応用や開発トレンドを把握する目的で、化学メーカーの技術者も訪れます。他社の新素材展示を視察したり、大学・研究機関の展示ブースで最新研究動向を探る姿も見られるでしょう。また、自社と共同開発先を探すためにオープンイノベーション担当者が訪れるケースもあります。
  • 製造プロセス技術者・生産技術担当: 素材の加工装置や評価機器を扱う企業の展示も多いため、生産技術や品質管理部門の来場者も多いでしょう。たとえばフィルムのコーティング装置や接着剤塗布設備を探す製造ライン担当者、新しい検査計測機器の導入を検討する品質管理担当者などです。
  • 経営層・購買担当者: 技術畑だけでなく、製品戦略を担うマネージャー層や資材調達部門の来場も見込まれます。特に中小企業の経営者や事業開発担当者が、自社の事業に活かせる新素材を求めて情報収集に訪れるケースもあります。展示会は業界動向を把握する場でもあるため、幅広い職層が来場するのが特徴です。

以上のように、来場者は研究・開発・製品化に携わる技術者層を中心に、多岐にわたる業界から集まります。特に名古屋展では「モビリティ マテリアル展」の開催もあり、自動車産業関連の来場者比率が高くなることが予想されます。出展企業側は、自社ターゲットとなる来場者像(業種や役職)をあらかじめ想定し、その関心に響く展示内容・アプローチを準備することが重要です。

出展すべき企業

高機能素材Week名古屋展への出展を検討すべき企業として、特に以下のような分野の企業が挙げられます。

  • 機能性フィルム・プラスチック素材メーカー: 光学フィルム、包装用フィルム、電子回路用フィルムなど、特殊な機能を持つフィルムや樹脂素材を製造する企業。自社素材の新規採用先を開拓する絶好の場となります。またフィルム成形加工や樹脂コンパウンド技術を持つ企業も、関連装置メーカーやユーザー企業とのマッチングが期待できます。
  • 接着剤・塗料・コーティング剤メーカー: 構造用接着剤、電子材料用接着剤、機能性コーティング剤、防食塗料などを扱う企業。接着・接合EXPOおよび塗料・塗装設備展が構成展に含まれるため、これら分野の専門企業にとって来場者とのマッチ度が高い展示会です。自社製品の実演(接着強度テストや塗膜サンプル提示)を通じて、幅広い製造業の技術者にアピールできます。
  • 高機能セラミックス・金属・複合材料メーカー: 耐熱セラミックス、超硬合金、新素材の繊維強化プラスチック(CFRP)など先端材料を開発・提供する企業。自動車・航空から電子、医療まで応用範囲が広いため、展示会での露出効果が大きい分野です。高機能セラミックス展高機能金属展モビリティ材料展の来場者に向け、新素材の特長や実用化事例を訴求することで、新規顧客獲得につながります。
  • 素材加工機械・装置メーカー: フィルム製膜機、ラミネーター、コーティング装置、混練機、射出成型機など、素材を加工・成形するための設備メーカー。高機能素材Weekでは材料だけでなく製造加工機械も多数展示されるため、装置メーカーにとっても販路拡大の機会です。来場する素材メーカーや製造業者に自社装置の優位性を直接訴求できます。
  • 検査・分析機器メーカー: 材料評価装置(強度試験機、分析顕微鏡、非破壊検査装置など)や品質管理機器のメーカー。来場者には研究開発者や品質保証担当者も多く含まれるため、自社機器のデモを通じてその場で引き合いを得るチャンスがあります。特に新素材の特性評価に関するソリューションは注目度が高く、材料分析・評価ワールドの場で効果的にPRできます。
  • 環境配慮型素材・リサイクル技術の企業: バイオプラスチック、生分解性材料、リサイクル技術を持つ企業。昨今のサステナビリティ重視の流れから、サステナブルマテリアル展や併催のリサイクルテックジャパンに来場者の関心が集まります。環境対応材料を扱う企業は出展を通じて、自社の技術をアピールするとともに関連業界のパートナーと出会うことができます。

以上のように、高機能素材Weekは素材そのものから加工・評価技術まで網羅した展示会です。フィルム・接着・塗料といったターゲット分野の企業はもちろん、素材開発や製造プロセスに関連する幅広い企業にとって有益な場と言えます。自社製品・技術を**「研究・開発・製造に携わる来場者」**に直接届けたい企業は、出展を前向きに検討する価値があるでしょう。

成功するブース装飾

展示会で効果的に集客し自社アピールを行うには、ブース装飾・デザインが非常に重要です。来場者は数秒でブースの第一印象から興味の有無を判断するため、一目で引き付けるデザインや明確なメッセージが求められます。以下に、高機能素材Weekで成功するブース装飾のポイントをまとめます。

  • ① キャッチコピーとコンセプトを明確に: ブース正面に掲示するキャッチコピーやキービジュアルは、ターゲット来場者の関心を一瞬で捉える内容にします。例えば「○○技術で実現する軽量化ソリューション」や「業界最薄※フィルム素材」など、来場者が「おや?」と感じる訴求力のあるフレーズを大きく表示しましょう。自社が提供できる価値を端的に表現することで、興味を持った来場者の足を止めさせる効果があります。
  • ② オープンで入りやすいレイアウト: ブースの入口を広く開放し、来場者が立ち寄りやすい動線を確保します。壁で囲いすぎず、遠目からでも中の展示物が見える配置にすることが重要です。特に小間(ブース)サイズが小さい場合は、カウンターやパネルの配置を工夫し、立ち話のできるスペース資料を手に取れる導線を作りましょう。入り口付近にスタッフを配置し笑顔で迎えることで、「話を聞いてみようかな」と思わせる雰囲気作りにつながります。
  • ③ 製品・技術を引き立てる展示演出: ブース装飾は派手さよりも見せたい製品を主役にすることが大切です。製品サンプルやデモ機は視線の集まりやすい高さ・位置に配置し、照明でスポットを当てて強調します。透明なケースやスタンドを用いて360度から見られる展示にすると効果的です。また機能性素材の場合、実物を触れるようにしたり、その場で性能比較できる工夫(例:通常品と高機能品を並べて触感や重さを比べられるコーナー)も有効です。来場者が**「体験できる展示」**を心掛けましょう。
  • ④ 大型ビジュアルと映像活用: ブースの遠くからの視認性を高めるため、社名ロゴや製品コンセプトを掲げた大型パネルを高所に設置すると良いでしょう。また、大型LEDモニターで製品紹介動画や実績映像を流すと、動きのある映像が人目を引き付け効果的です。映像には製品の利用シーンや性能比較データなどを盛り込み、音声や字幕で分かりやすく解説します。静止した展示物だけでなく映像コンテンツを組み合わせることで、ブース全体の訴求力が格段に向上します。特に弊社では高精細LED映像による演出支援も可能です(詳細は後述)。
  • ⑤ 統一感あるデザインとプロの施工: ブースの色使いやフォント、装飾スタイルは企業ブランディングに沿って統一しましょう。コーポレートカラーを基調に、ロゴマークや製品イメージをあしらったデザインは、来場者の記憶に残りやすくなります。装飾の質も信頼性に影響するため、展示会装飾の専門会社による施工がおすすめです。パネルの印刷クオリティ、照明設計、配線の見え方など細部にまで配慮されたブースは、それ自体が自社の技術力や品質へのこだわりを体現します。予算に応じて木工造作ブースやシステムパネルブースを選択しつつも、**「伝えたい内容がきちんと伝わるデザイン」**を最優先に計画しましょう。

以上のポイントを踏まえ、ターゲットとする来場者に響くブースをデザインすることが成功の鍵です。高機能素材Weekのような大規模展示会では競合他社も多数出展するため、自社ブースが**「なぜ立ち寄るべきか」**を明確に演出する必要があります。キャッチコピー、レイアウト、展示手法、映像演出など総合的に工夫し、自社の強みが際立つブース装飾を目指しましょう。

集客・運営のポイント

ブース装飾と並んで重要なのが、展示会当日の集客施策とブース運営です。せっかく良い製品を展示しても、来場者に気付いてもらい適切に対応しなければ成果には直結しません。ここでは、高機能素材Weekで効果的に集客しスムーズにブース運営を行うためのポイントを紹介します。

  • ① 事前集客(アプローチ)の徹底: 展示会は待つだけでなく、始まる前から集客が始まっています。出展が決まったら、取引先や見込み顧客に招待状やメールでアナウンスしましょう。「○○展示会に出展します。〇月〇日〜〇日 ポートメッセなごや ○○ブースにぜひお越しください」と案内し、興味を持ちそうな顧客には事前アポイントを打診するのも効果的です。主催者から提供される招待券や公式サイトの来場事前登録ページも活用し、自社経由での来場者を増やす努力をします。また、自社ウェブサイトやSNSで出展情報や展示内容の予告を発信し、広く告知しましょう。事前に**「会いに行こう」**と思ってもらえる仕掛けが、当日の集客数を左右します。
  • ② ブーススタッフの役割分担とトレーニング: 展示会ではブースに立つスタッフ一人ひとりが会社の顔として来場者対応を行います。事前にスタッフの役割(キャッチ担当、説明担当、商談担当など)を決め、製品知識やトークの練習を行っておきます。来場者への声掛けのタイミングやヒアリングすべき事項などを共有し、ある程度のトークスクリプトを用意しておくと良いでしょう。また専門的な質問には技術者が対応する、商談見込みには営業が同席する、といった連携体制も決めておきます。開場前にブース内で朝礼やロールプレイを行い、笑顔で元気よく対応できるよう士気を高めることも大切です。
  • ③ 来場者を引き込む工夫: 会場通路を歩く来場者に対し、積極的かつ自然なアプローチでブース内に招き入れましょう。具体的には、ブース前を通る人ににこやかに挨拶し、「○○にご関心はございませんか?」など一声かけてみます。興味を示した相手にはすかさずパンフレットを手渡しながら簡潔に特徴を伝え、立ち止まってもらえるよう促します。ただし無理な客引きは逆効果なので、相手の反応を見つつ押し付けにならない範囲で行います。製品デモがある場合は、タイミングを見計らって実演を始め、人だかりを作るのも手です。ブース内にモニターがある場合は短い紹介動画を繰り返し流し、通行中の人の視線を集めましょう。お菓子やノベルティを机に並べ「ご自由にお取りください」とするのも集客のきっかけになります。
  • ④ ノベルティと資料配布の活用: ノベルティ(粗品)は来場者にブースへ立ち寄ってもらう良い手段です。ボールペンや付箋、エコバッグなど実用的なグッズに自社ロゴを入れて配布すれば、手に取った方との会話の糸口になります。ただし闇雲に配るのではなく、「アンケートにお答えいただいた方に」「名刺を頂戴した方に」という具合に条件を付けることで、確度の高いリード情報を得ることができます。資料(パンフレット類)も同様で、興味を持った来場者には必ず渡しましょう。特に認知度向上が目的の場合、興味レベルに関わらずまず資料を持って帰ってもらうことが大切です。ノベルティと資料をセットで渡す際に、来場者バッジのQRコードを読み取って連絡先を記録するなど、確実にリード情報を収集する工夫も有効です。
  • ⑤ 効率的なリード情報管理: 展示会では想定以上に多くの名刺や問い合わせを受ける可能性があります。対応漏れを防ぐため、リード管理のルールを事前に決めておきましょう。例えば、名刺交換したら名刺に興味度(A/B/Cなど)をスタッフがメモしておく、具体的な要望は記録シートに記入する、といった方法です。最近では専用の名刺スキャンアプリやQRコードスキャナーを使ってリアルタイムでリスト化する仕組みもあります。ブース裏にPCやタブレットを用意し、休憩時間に入力作業を行うのも一案です。当日の夜に商談リストを集計できるようにしておけば、会期後の迅速なフォローにつながります。
  • ⑥ セミナーやイベントとの連動: 高機能素材Weekでは会期中に様々な公式セミナーが開催されます。もし自社がセミナー講演枠を持つ場合は、講演内容に絡めてブースへ誘導する絶好の機会です。講演資料にブース番号を記載したり、講演後のQ&Aで「詳しくはブースで実物をご覧ください」とアピールしましょう。セミナー参加者は課題意識が高いため、講演後のブース訪問率も高まります。また公式セミナーに登壇しない場合でも、ミニプレゼンテーションをブース内で定期開催するのも効果的です。簡易なマイク設備を用意し、毎正時に5分程度の製品紹介トークを行えば、人が集まりやすくなります。周囲の迷惑にならない範囲で工夫してみましょう。
  • ⑦ 会期中の運営とフォロー: 展示会場では想定外の出来事も起こりえます。機材トラブルが起きた場合の対処方法、急な来客対応時の増員依頼(他ブースから呼ぶなど)など、臨機応変な判断も求められます。ブース内は常に整理整頓し、パンフレットや名刺が切れないよう在庫をチェックしましょう。また、ブースに来てくださった方には丁寧にお礼を伝えることも大切です。商談の見込みが低いと判断した場合でも粗略に扱わず、笑顔で対応し良い印象を残すようにします。その場で完結しなかった相談については、「後日詳しい資料をお送りいたします」など次につながる一言を添えて終えるよう心掛けてください。

以上の集客・運営ポイントを実践することで、展示会当日のブース対応力が格段に上がります。特に高機能素材Weekのような大規模展示会では、事前準備8割・当日運用2割とも言われます。十分な準備とチーム連携のもと、会期中の貴重なリアル接点を活かしきりましょう。そして得られたリードに対しては、展示会後の迅速なフォローが肝心です(フォロー施策については後述します)。単なる名刺集めで終わらせず、商談・受注につなげてこそ出展成功です。そのために、現場対応からアフターフォローまで一貫した計画を持って臨みましょう。

会期までのスケジュール

高機能素材Week名古屋展に向けて、出展準備は計画的に進める必要があります。特に初めて出展する場合、何をいつまでに準備すべきかを把握しておくことが重要です。以下に、一般的な展示会出展準備のスケジュール例を示します。自社の状況に合わせて調整し、抜け漏れのないよう進めましょう。

準備時期の目安主な準備内容とポイント
出展決定~6か月前出展目的・目標の明確化、出展申し込み手続き。どの製品・サービスを出展するか決定し、社内合意を得ます。目標(名刺◯枚獲得など)を設定しておくと、後の成果検証が容易になります。出展料支払い手続きやブース位置の確保もこの時期に行います。
5~4か月前ブースコンセプト企画と外部業者選定。 ターゲットに響く展示コンセプトを検討し、それを形にするブースデザイン会社や施工業者を選定します。自社で装飾する場合も、必要備品(展示台、照明、モニター等)の洗い出しと手配を始めます。主催者から出展社向け資料(マニュアル)が届く時期なので、提出物や締切日を確認し全体計画に落とし込みます。
3か月前詳細設計と集客計画の策定。 業者と打ち合わせを重ね、ブースのレイアウト・デザインを決定します。あわせて展示手法(実機デモの有無、映像上映、サンプル配布など)も詰めます。並行して集客施策(招待状送付リストの作成、メール案内文の準備)やノベルティ選定、パンフレット増刷なども進めます。社内では出展メンバーの役割分担と宿泊・交通手配もこの頃までに確定します。
2か月前ブース設計最終調整と社内リハーサル。 主催者への各種申請書類(電気工事申込、備品レンタル申込、施工図面提出など)を期限までに提出します。ブースデザインが固まったら社内関係者に共有し、当日の動きや製品説明のポイントを擦り合わせます。製品デモがある場合は必要部品の調達や検証を行い、安全対策も確認します。招待状や案内メールをこの時期に発送し、主要顧客には直接フォローアップ連絡して来場を促します。
1か月前最終準備(備品確認・スタッフ教育)。 配布資料や展示パネルなど印刷物を制作・入手します。モニターに映す動画やスライドショーがある場合は編集を完了しテスト再生しておきます。スタッフ向けの説明会を開催し、製品知識の再確認や接客トーク練習を行います。展示品や機材の発送準備(梱包リスト作成、輸送手配)も忘れずに。SNS等で出展告知の最終案内も行い、来場予約者にはリマインド連絡を送ります。
2~1週間前搬入準備と最終チェック。 主催者から受け取った出展者パスや車両証など必要書類を確認し、当日の持込品一式をリストで再点検します。デモ機の動作確認・メンテナンスも行い、予備部品があれば用意します。社内でブース運営のシミュレーションを行い、想定Q&Aの共有や緊急時対応の確認もしておきます。ブースへの直送荷物は指定日に確実に届くよう運送会社と最終調整します。
搬入日(前日)会場設営と動作確認。 施工業者がブースを設営する場合は指示出しと進捗確認を行います。資材持ち込みがある場合は搬入口の時間に合わせて搬入し、自社スタッフでブース内に配置します。装飾完了後、電源・照明・映像機器などすべて正常に稼働するかチェックし、不備があれば当日朝までに修正します。パンフやノベルティを所定位置に並べ、初日の迎え入れ準備を万全に整えます。
会期中(3日間)ブース運営(集客・商談・情報整理)。 前述の「集客・運営のポイント」を実践し、積極的に来場者対応を行います。毎日終了後に簡単な振り返りミーティングを行い、リード情報を整理・共有します。名刺や問い合わせ事項は日別に記録し、重要案件は即座に社内連絡してフォロー準備に入ります。最終日には撤収手順をスタッフ間で確認し、破損・紛失なく安全に搬出作業を行います。
会期後(直後~1か月)アフターフォローと社内報告。 展示会終了後は速やかに来場者フォローを開始します。名刺交換した方やお問い合わせ頂いた方へは、来場お礼と追加情報の案内メールを送りましょう。特に有望リードには個別に電話や訪問でフォローし、商談につなげます。あわせて社内で出展報告会を開き、成果(獲得リード件数や見込額)と課題を共有します。次回展示会出展予定がある場合は、今回の反省点を踏まえ早めに準備に着手します。 】

ご覧のように、準備項目は多岐にわたりますが、計画を時系列で整理しチームで動けばスムーズに進められます。特に初出展の場合は不明点も多いと思いますので、不安な場合は展示会サポート企業(装飾会社や運営代行会社)に相談するのも一手です。限られた期間で最大の成果を出すために、早め早めの準備と段取り管理を心がけましょう。

まとめ

「高機能素材Week[名古屋展]」は、フィルム・接着・コーティング技術分野の企業にとって貴重な新規ビジネス創出の場です。2026年2月の開催に向け、本記事では展示会概要から出展メリット、準備・運営のポイントまで詳しく解説してきました。要点を振り返ると以下の通りです。

  • 名古屋初開催の高機能素材Weekは、自動車・電子をはじめ多様な業界の技術者15,000名が集う大規模展示会。フィルム、接着、塗料など先端素材技術に関心を持つ来場者と効率的に出会える。
  • 出展による効果として、新規リード獲得・製品PR・ニーズ収集・業界ネットワーク構築など多角的なメリットが期待できる。特に実機展示による訴求力とその場での商談進展スピードは展示会ならでは。
  • 成功の鍵は入念な準備と運営。ブースデザインではターゲットを引きつけるコンセプト設定と体験型展示が重要。当日の集客では積極的な声掛けやデモの活用、リード情報管理がポイントとなる。会期後の迅速なフォローまで見据えて計画を立てることで、出展効果を最大化できる。

出展をご検討中の企業様は、ぜひ本記事の内容を参考に早めの準備をスタートしてください。初めての出展でノウハウが無い場合も、ポイントを押さえれば十分成果は得られます。不安な点があれば展示会サポートのプロに相談し、外部リソースも活用しながら万全の体制で臨みましょう。

高機能素材Week名古屋展への出展を通じて、貴社の優れた技術・製品が新たな引き合いにつながることを心より願っております。

弊社(W CREATIVE)の強みと無料提案内容

最後に、出展をご検討される企業様向けに弊社W CREATIVEのサポート内容をご紹介いたします。W CREATIVEは展示会ブースの企画・デザインから施工、運営支援、そしてアフターフォロー施策まで一貫してお手伝いできる制作会社です。特に製造業・素材業界の展示会支援に豊富な実績があり、業界ならではの見せ方や各展示会の特性を熟知したスタッフが最適なプランをご提案します。高機能素材Weekのような専門展示会で「技術の魅力を的確に表現するブース作り」は弊社の得意分野です。お客様の出展目的やターゲットに合わせた戦略的デザインと集客施策で、出展を成功に導きます。

▶ W CREATIVEが提供する無料提案サービス(一例)

  • ブースのパースデザイン作成: ご要望をヒアリングし、ブースの完成イメージを3DCGパースで作成いたします。サイズやレイアウトに応じた最適配置をビジュアル化し、出展前に具体的なイメージを共有できます。初めての出展でも完成形が把握できるため安心です。
  • 動線計画・レイアウト設計: 来場者が立ち寄りやすく回遊しやすい導線設計をご提案します。人の流れや滞留ポイントを考慮し、どこに何を配置すれば効果的かをプランニング。ブース内での接客・商談スペースの配分も適切に計画し、「入りやすく離れがたい」ブースを設計します。
  • 大型LEDモニター活用施策: インパクトあるプレゼンには大型映像が有効です。弊社では高精細LEDビジョンの設置・コンテンツ運用もサポート可能です。遠目にも目を引く動画演出やライブカメラ映像など、来場者の足を止める映像コンテンツ企画をご提案します。
  • プロモーション動画制作: 展示ブースで上映する製品紹介動画や企業PR映像を、自社内で企画・制作いたします。素材産業向けの実績豊富な映像クリエイターが、専門的な内容も分かりやすく表現。大型モニター向け映像からタブレット説明用動画まで対応し、訴求力の高いコンテンツで来場者にアピールします。
  • 会期後フォロー施策の提案: 展示会終了後の営業フォローまで見据えたプランニングも行います。獲得リードへのお礼メール文面やフォローDM企画、追加セミナー開催案内など、会期後のマーケティング施策をご提案。展示会をきっかけにした商談化・受注獲得まで一貫してサポートします。

以上のようなサービスを組み合わせ、W CREATIVEはお客様の展示会出展をワンストップで支援いたします。特に高機能素材Weekでは、専門性の高い内容を如何に効果的に演出するかが成功の鍵となります。弊社スタッフは製造業・技術系分野の展示会経験が豊富であり、難しい技術コンセプトも一般の来場者に伝わる形に落とし込むノウハウがあります。お客様のブースに**最も適した表現方法(空間デザイン・映像・グラフィック等)**を選定し、「出展して良かった」と感じていただける成果創出にコミットいたします。

まずはお気軽にご相談ください。 出展計画段階からお話を伺い、無料の企画提案をさせていただきます。高機能素材Week名古屋展を成功させるパートナーとして、W CREATIVEが全力でサポートいたします。ぜひ弊社の強みを活用し、展示会出展を貴社ビジネス飛躍の機会にしていただければ幸いです。

以上、2026年2月開催「高機能素材Week[名古屋展]」への出展検討に役立つ情報と、成功のポイントについて総合的に解説いたしました。最後までお読みいただきありがとうございました。貴社のご出展の成功とご発展を、心よりお祈り申し上げます。