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オートモーティブワールドとは?
「オートモーティブ ワールド(クルマの先端技術展)」は、自動車の最新技術に特化した業界最大級の総合展示会です。毎年1月に東京ビッグサイトで開催され、次回第18回展は2026年1月21日(水)~23日(金)に東京ビッグサイトで開催予定です。EV(電動化)・自動運転・車載ソフトウェア・コネクテッドカー・軽量化・部品加工・サステナブル技術など、クルマの先端テーマに関する7つの専門展示会で構成されており、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)やMaaSに関連するあらゆる技術ソリューションが一堂に会します。世界中の自動車メーカー・部品サプライヤーが出展・来場し、前回の東京開催(2025年1月)では約85,000名が来場するなど、まさに自動車業界必見の大型展示会です。
出展するメリット
オートモーティブワールドに出展することで、以下のようなメリットが得られます。
- 質の高いリード獲得:自社のターゲットとなる自動車業界の来場者に直接アプローチでき、効率的に見込み顧客リストを獲得できます。ブースでの製品デモや相談を通じて具体的な商談に発展しやすく、案件化までスムーズです。
- 認知度・信頼性向上:業界内でも注目度の高い大型展示会への出展は、自社の技術力や存在感をアピールする絶好の機会です。多数の来場者の目に触れることで企業・製品の認知度が飛躍的に向上し、業界内での信頼性アップにもつながります。
- VIP顧客へのアプローチ:主催者の提供するVIP招待制度を活用すれば、会期中に重要顧客やキーマンをブースへ招待し、特別な対応を行うことができます。普段アポイント取得が難しい決裁者層とも直接対話でき、新規取引や関係強化のチャンスとなります。
- PR・メディア露出:展示会出展自体がニュース性を持つため、プレスリリース配信やSNS発信によるPR効果が期待できます。また、主催者公式WEBサイトや会場ガイドへの出展企業情報掲載、併催セミナーでの発表機会(有料)など、自社を広報する場が多く用意されています。
来場者の属性
来場者は自動車メーカー(完成車OEM)や主要部品メーカーの技術者・開発責任者が中心です。そのほか二輪メーカー、商用車(バス・トラック)メーカー、新興Mobilityサービス企業など、自動車分野の幅広い業種から来場しています。職種面では研究開発・設計部門のエンジニア層だけでなく、経営層や購買・事業企画担当など製品導入の意思決定権を持つ役職者も多数参加しています。来場者の地域は日本全国および海外に及び、海外拠点を持つ自動車関連企業や外資系メーカーの姿も見られます。こうした層が多く集まるため、出展社にとっては質の高い商談機会を得られる場となっています。
出展に向いている企業・業種
オートモーティブワールドは、自動車の先端技術に関わるあらゆる企業に門戸が開かれています。特に次のような製品・サービスを持つ企業には出展効果が高いでしょう。
- 自動運転・ADAS関連企業:センサー(LiDARやカメラ)、AI画像認識、地図・位置情報、車載セキュリティなど、自動運転や高度運転支援に必要な技術を持つ企業。
- EV・電動化関連企業:バッテリー、モーター、インバーター、燃料電池、水素関連技術など電気自動車や燃料電池車のキーコンポーネントを開発・製造する企業。
- コネクテッドカー・MaaS関連企業:車車間・路車間通信(V2X)、OTAアップデート、車載通信モジュール、モビリティサービス(配車アプリ等)や車両データ活用サービスを提供する企業。
- 部品サプライヤー・材料メーカー:自動車用の電子部品、半導体、樹脂・複合材料、軽量部品、加工技術など、完成車メーカーやTier1に部品・素材を供給する企業。
- 製造装置・検査機器メーカー:車両部品の加工設備、組立装置、検査・測定機器、CAD/CAEソフトなど、自動車製造プロセスを支えるソリューション提供企業。
- 車載ソフトウェア・SDV企業:車載OS、ソフト開発ツール、モデルベース開発、シミュレーション、ソフト受託開発など、Software Defined Vehicle時代の車載ソフトウェアに関わる企業。
上記のような企業にとって、オートモーティブワールドはターゲット顧客である自動車メーカーや関連企業と直接商談できる貴重な場となります。自社の技術を業界に売り込みたいスタートアップから、新製品を披露したい大手サプライヤーまで、出展を検討する価値は大いにあるでしょう。
成功するブース装飾と訴求手法
展示会で埋もれずに来場者の目を引くには、ブースの装飾やプレゼンテーションにも工夫が必要です。特に次のポイントに注力すると効果的です。
- 動画コンテンツの活用:文字パネルだけでなく、大型スクリーンでループ再生する製品紹介動画やCGデモ映像を用意しましょう。視覚的なインパクトのある動画は遠くからでも人目を引き、製品の特徴を短時間で訴求できます。
- 大型モニター・LEDの活用:高輝度の大型モニターやLEDビジョンをブース正面に配置し、ダイナミックな映像演出を行います。複数画面を連動させたマルチスクリーン表示なども活用すれば、ブース全体で迫力あるプレゼンが可能です。派手な映像演出は来場者の足を止めるきっかけになります。
- ブースレイアウトと動線設計:開放的で入りやすいブース設計を心がけ、来場者が気軽に立ち寄って内部まで回遊できる動線を確保します。受付カウンターやデモ機を配置する位置にも工夫し、「立ち止まりやすく話を聞きやすい導線」になっていることが重要です。通路から目立つ高いバックパネルや看板で遠方からの視認性を高めつつ、ブース内は滞留しやすいスペースを設けて商談に繋げます。
- 統一感のあるデザイン:ブース全体の色調や装飾にブランドカラーを取り入れ、一貫したテーマでデザインするとプロフェッショナルな印象を与えます。照明も製品を引き立てる演出照明を導入し、平坦な展示にならないよう立体感を演出します。統一感のあるブースは企業イメージ向上にも寄与します。
集客・ブース運営の実践ポイント
ブースに人を呼び込み、有益な商談につなげるには、当日の運営にも戦略が必要です。以下のポイントを意識しましょう。
- 積極的な呼び込みとスタッフ配置:ブース前には呼び込み担当のスタッフを配置し、笑顔で積極的に来場者に声をかけます。来場者が立ち止まったら素早くパンフレットやノベルティを手渡し、「○○について展示しています。いかがですか?」と興味を引く一言でブース内への誘導を図ります。十分な人数のスタッフを配置し、常に誰かが呼び込みと対応に当たれる状態を作りましょう。
- 効率的なリード情報の取得:ブース訪問者とは必ず名刺交換を行い、可能であれば商談内容や興味を持った製品など簡単なメモを残しておきます。最近ではQRコードをスキャンしてデータ化する来場者情報収集ツールも活用できます。その場で担当営業とのアポイント設定やデモ予約を行うなど、見込み度の高いリードは逃さずキャッチできる仕組みを用意しておきます。
- ミニプレゼン・デモの開催:ブース内で一定時間おきにミニセミナーやデモンストレーションを行うのも効果的です。マイクを使って製品の特徴を3分程度で紹介し、デモ機や動画と連動させて分かりやすく解説します。時間を決めて実施することで通りすがりの来場者も足を止めやすくなり、発表後に質問対応することで関心層と具体的な対話ができます。
- ノベルティの活用:来場記念や名刺交換のきっかけとしてノベルティグッズを用意しましょう。実用的で目新しいノベルティはブースへの誘引効果があります。例えばロゴ入りのモバイルバッテリーやUSBメモリなど、来場者が貰って嬉しいアイテムがおすすめです。配布時に一言製品のアピールを添えることで、後日の想起効果も期待できます。
出展準備スケジュール(6か月前~当日)
効果的な出展には十分な準備期間と計画が欠かせません。一般的な準備スケジュールの例を、会期6か月前から当日まで順を追って解説します。
- 約6か月前:出展計画の立案 – 出展を社内で決定し、目的やKPI(リード件数など)を設定します。出展申し込み手続きを行い、社内にプロジェクトチームを発足。ターゲットとする来場者像や競合他社の動向をリサーチし、ブースコンセプトの方向性を検討し始めます。
- 約3~4か月前:ブース企画の具体化 – 展示ブースのレイアウトやデザイン案の作成に着手します。出展製品や展示内容を確定し、ブース装飾会社や制作パートナー(映像制作会社等)と協議して具体的なデザインパースを作成します。また、この時期までに予算配分(スペース費用、施工費、備品レンタル費、販促費など)を固めます。
- 約2か月前:集客施策と制作物準備 – 展示会公式サイトへの出展社情報掲載やプレスリリースの準備など、来場者向け告知を開始します。招待状メールの送付や自社Webサイトでの出展告知も行います。同時に、パンフレット・カタログやノベルティグッズの制作を進めます。ブースで上映する動画やデモ用ソフト・機器もこの時期までに制作・調達し、内容を確定させます。
- 約1か月前:最終準備とリハーサル – ブース装飾の最終確認を行い、主催者への各種提出物(小間番号板情報、電気工事申請、スタッフパス申請など)を完了させます。ブースでのトークスクリプトやデモ進行手順を社内で共有し、スタッフ研修やリハーサルを実施します。また、搬入物の一覧や当日の役割分担表を作成し、チーム全員で最終確認しておきます。
- 1週間前~前日:搬入と設営 – 会期直前になったら、展示物や機材を会場に発送し、搬入日に備えます。搬入日にブース施工が完了したら、展示物の配置や機器の接続を行い、動画再生やデモ機が正常に動作するか最終チェックします。パンフレットや名刺入れなど必要備品をセットし、ブース全体の準備を整えます。前日の段階で不備がないかを最終確認し、当日に備えましょう。
- 会期当日(展示会本番) – 初日は開始前に全スタッフで集まり最終打ち合わせを行います。会期中は事前に決めた役割分担に沿ってチームで協力し、臨機応変な対応を心がけます。毎日終了後に短い振り返りミーティングを行い、翌日に活かす改善点があれば共有します。最終日には撤収の段取りも考慮しつつ、最後まで集中して対応しましょう。
W CREATIVEによる出展支援サービスのご紹介
W CREATIVE株式会社では、オートモーティブワールドをはじめとする展示会への出展を成功へ導くためのトータルサポートサービスを提供しています。豊富な経験とクリエイティブ力で、ブース企画から会期後フォローまで一貫してご支援いたします。
- ブースデザイン(3DCGパース作成):貴社のブランドイメージや製品特長を最大限に引き出すブースデザインをご提案します。3DCGによるリアルなパース図で完成イメージを事前に確認いただけるため、初めての出展でも安心です。
- 動線設計とレイアウト最適化:来場者が立ち寄りやすく興味を持ったらすぐブース内部に誘導できるよう、最適なブース配置・導線設計を行います。視線誘導のノウハウを活かし、集客効果を最大化するレイアウトをご提供します。
- 動画コンテンツの制作:展示会向けのプロモーション動画や製品紹介映像を制作します。3DCGアニメーションや実写映像を駆使し、短時間で製品の魅力を伝える高品質な映像コンテンツを制作可能です。大型モニターやマルチスクリーンで映えるダイナミックな演出映像により、来場者の興味を惹きつけます。
- 大型モニター・マルチスクリーン演出:ブースで大型ディスプレイやLEDビジョンを効果的に活用する演出プランを提供します。複数画面を連携させた映像同期やインタラクティブな表示など、最新技術を用いてブースを一際目立たせる演出を実現します。
- 展示会運営サポート:当日のブース運営が円滑に進むよう、スタッフのアサイン計画や呼び込みトークの工夫、リード獲得フローの設計についてもアドバイスいたします。展示会現場を知り尽くしたコンサルタントが、効果的な集客方法やその場での商談成立につながるコミュニケーション術を伝授します。
- 会期後のフォローアップ支援:展示会で得たリードを確実に商談や契約に結びつけるため、会期後のフォロー施策までサポートします。展示会報告書の作成や、獲得リード向けのフォローアップ動画・メールマーケティングの企画実行など、出展の効果を最大限に高めるアフターフォローをご提供します。
W CREATIVEはこれまで国内外で300件以上の展示会プロジェクトを手掛けてきた実績があり、自動車業界の展示会における豊富な知見を有しています。オートモーティブワールドへのご出展をお考えの際は、ぜひ私たちにご相談ください。企画段階からご一緒し、貴社の展示会成功に向けて全力でサポートいたします。
このサイトは、B2Bに特化した動画マーケティングと展示会ブースのコンサルティングのW CREATIVE(ダブルクリエイティブ)株式会社が運営しています。